✿逃げて捕まえて。 ドンブラザーズ【闇桃谷ジロウ】 ページ26
✿スピカブラック様リクエスト✿
NOサイド
Aは、見慣れない部屋の中の、張り紙に目を通した。
張り紙には【相手を抱き締めながら褒めないと出られない部屋】と書かれている。
最初こそ怪しいなと思ったが、こう言う物は要求の飲まないとおさらばになってしまうので、Aは難しい事は考えず、実行しようと試みた。
さあ、相手と言うのは誰だろうか。
Aはくるりと振り返って確認する。
『えっ!?』
闇ジロウ「あ?」
まさかの桃谷ジロウである。
更に言えば闇堕ちしている方の。
でも早く終わらせて、この部屋から出てしまいたかったから、Aは闇ジロウに抱き着こうと彼の方に手を伸ばす。
だが、既の所で躱されてしまった。
それから暫く彼と追い駆けっこをするはめである。
彼は、もう1人のジロウであろうと、Aであろうと、誰かに追い駆けられるのは嫌らしい。
顔を顰めながら彼は口を開いた。
闇ジロウ「何だよ!?」
『あれ、実行しないと出られないんだって』
Aは立ち止まって張り紙を指差す。
闇ジロウ「それなら早く言え」
未だ眉間に皺を寄せながら、闇ジロウは言った。
闇ジロウはAの方を見ると、彼女の腕をぐい、と引っ張る。
それから、Aはぽふん、と彼の体に収まる。
『え、えーっと、強くてカッコ良い……!!!』
闇ジロウ「いきなり何だよ?」
『褒めろって書いてあるから褒めたよ』
闇ジロウ「そうだな……優しい」
闇ジロウが言うと、鍵がカチャ、と音を立てて開いた。
闇ジロウ「可愛い。明るい。笑顔が良い。弱音を吐かない」
『えっ、もう開いてるよ?そろそろ………離れても良いんじゃない?』
闇ジロウ「あとはそうだな、………好き」
『え?えっと…………所で、まだ離れてくれないのかな。さっき私が抱き着こうとしてても逃げてたのに』
Aはパニックになって、彼の告白を無い物にした。
が、闇ジロウをそれを気にせず、口角を上げながら笑って言う。
闇ジロウ「……残念だったな。俺は1回捕まえたらもう逃したくないんだよ。……ってか逃してやらない」
『何それ』
闇ジロウは、Aを抱き締める手にぎゅっと力を込める。
闇ジロウ「仮にも、俺は虎なんだよ。獲物取り逃がすなんて事はしねぇ。折角お前から来てくれたんだし、食べないなんて勿体ねぇだろ?」
闇ジロウは笑って、Aにそっと、キスをした。
リクエストありがとうございました✨
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カテゴリーJ♢桜もち。 - 【皆様へ。】続編作成致しましたので、リクエスト、コメントはそちらにお願いします💦 (2022年10月15日 18時) (レス) id: 40b6332c8c (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーJ♢桜もち。 - towaさん» こちらこそリクエストありがとうございました✨尊いだなんてありがとうございます……!!!是非またリクエストお待ちしております♪ (2022年10月15日 14時) (レス) id: 40b6332c8c (このIDを非表示/違反報告)
towa(プロフ) - リクエストありがとうございます😭、序盤からにやけてしまう&ベッドに顔を埋めるという行動を繰り返してしまいました.......!尊さが半端なかったです。これからも小説の更新楽しみにしてます!本当にありがとうございました! (2022年10月14日 22時) (レス) id: 3dd6467de6 (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーJ♢桜もち。 - 牡丹さん» こちらこそリクエストありがとうございました✨何回も読んで下さり嬉しいです✨是非またリクエストお待ちしております♪ (2022年10月14日 6時) (レス) id: 40b6332c8c (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - わ゙ーーーーーーっありがとうございます!思わず深呼吸しました笑 凄い素敵でさっきから何回も読み返してニヤニヤしてます☺️☺️☺️書いて下さりありがとうございました💕 (2022年10月13日 23時) (レス) @page47 id: d2b2114e42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*桜もち。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9826skrmt/
作成日時:2022年9月18日 17時