ヒーローと甘々。その１１。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿お酒。　エグゼイド【宝生永夢】 ページ7

✿塩乃藍様リクエスト✿

ＮＯサイド

宝生永夢は１人、家で缶チューハイとにらめっこしていた。

これは今日、貴利矢に貰った物だ。

何故くれたのかなんて知らないけど。

永夢は余りお酒を飲む機会も無いし、強くは無い方なのでこんな大量の缶チューハイを手に取る事は無い。

だが折角貰ったのだから飲まない訳にも行かない。

それに、彼女のAが帰って来るのもまだだ。

永夢はアルコール度数の弱そうなピーチ味の缶チューハイを開けた。

………数時間後。

Aは玄関のドアを開ける。

永夢はまだ起きているだろうか。

小さな声でただいま、と言おうとした時だ。

永夢「お帰りなさ〜〜い。待ってたんですよぉ。何でこんなに遅くなったんですかぁ」

『永夢！？』

覚束無い足取りで駆け寄って来て抱き着く永夢にAは戸惑いが隠せない。

Aは机上に転がった缶チューハイを見て察する。

『あんなに飲んだの！？』

永夢「ちょっと、何してるんですかぁ？早く寝室行きましょう。僕ず〜〜っと待ってたんですからぁ。待たせた責任も取って貰わないと困るんですぅ」

永夢はAの服をくいくい引っ張ると、強引に寝室へと行く。

そのままAを押し倒した。

いやいやいや待て。

そんな事数える位しかしてないんだけど。

キスとかも何回かなのにこんなにいきなりなの？

Aは脳内を混乱させながら、永夢を見つめる。

緩々としていたが、その瞳にはしっかりと熱が込められている。

そのままちゅっ、と音がして唇が何度も重なった。

チューハイのピーチ味がして、こっちまで酔いが移ってしまいそう。

あっと言う間に顔が火照って、背中がじっとり汗ばんだ。

『永夢……止めて』

永夢「僕、ずっと我慢してたんですからぁ。今日位、ね？」

可愛い顔で言われてしまえば抵抗も出来ない。

Aは困って、そのまま永夢に任せた。

甘いピーチの香りの中に、永夢の優しい匂いがする。

その所為か、はたまた酔いなのか、Aは眠りの中と彼に堕ちて行った。

翌朝。

何だか体が痛くて、永夢は目を開けた。

永夢「えっ、待って。何ですかこれ！？」

直接感じる布団の感触と、Aの肌。

部屋に籠もった熱気が、深夜の出来事を暗示している。

酔いから完全に覚め、更に記憶すら無い彼は頬を真っ赤に染めるのであった。




リクエストありがとうございました✨

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