ヒーローと甘々。その１１。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿ずっと変わらない。　ダブル【園咲冴子】 ページ45

✿Makua*ぼっち様リクエスト✿

ＮＯサイド

園咲家の末っ子Aは、長女である冴子が大好きだった。

次女の若菜の事も好きだが、取り分け冴子の事が大好きだ。

勿論理由だってある。

それは、境遇が似ているから。

若菜は、父の寵愛を受けて自由に育って来た。

それに比べて冴子もAも、厳しい教育をさせられたり、進路を決められたり等不自由であった。

だから、冴子は同じ境遇のAを可愛がってくれた。

それ故２人は超仲良しなのである。

だが、事件は起きた。

冴子が結婚すると言う話が出回ったのだ。

流石にそうなるなら冴子も、Aに伝えるだろう。

嘘だと信じたかったが、実際結婚相手である須藤霧彦の姿が見えて事実なのだと分かった。

Aは落胆する。

勿論、大好きな姉が結婚するのは嬉しい。

だが、自分を可愛がってくれる人が居なくなってしまうのでは無いかと思ってしまうと複雑だった。

それから、結婚の準備で忙しくなったのか、冴子と喋る機会がめっきり減ってしまった。

勿論Aも手伝わなければならないが、どうしても集中出来なくて抜け出した。

人気の無いバルコニーに出て、外の空気を吸う。

少しだけ頭がスッキリした様な気がした。

すると、カチャ、とドアが開き、誰かが入って来た。

冴子「何をしているの？A」

『え、さ、冴子お姉ちゃん……』

冴子「何だか最近元気無いし………何かあった？」

『冴子お姉ちゃん………結婚するんでしょ？』

冴子「うん」

『もう、私と一緒に居れないのかな…？』

冴子「それで元気無かったのね？」

冴子はクスクスと笑う。

冴子「霧彦さんがこっちに来てくれるから…離れ離れにはならないわよ」

『え？』

冴子「それに、Aは可愛い妹だもの。ずっと一緒よ。勿論、私が結婚したからと言って親からの対応は変わらないと思う。でもね、私が貴方へ対する気持ちも何も変わらないのよ」

『お姉ちゃん〜〜！！！』

冴子「はいはい。よしよし」

冴子は困りながらもAを抱き締めて頭を撫でる。

『あ、でも、その霧彦さんって人にばっかり構ったら寂しいからね』

冴子「ほーんと、Aは私が大好きね」

『そりゃそうだよぉ〜…！！お姉ちゃんの事世界一大好きだもん』

Aはぎゅうぎゅうと冴子に抱き着きながら言った。



リクエストありがとうございました✨

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