ヒーローと甘々。その１１。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿ふうとくん。　ダブル【須藤霧彦】 ページ42

✿Makua*ぼっち様リクエスト✿

ＮＯサイド

『あっ、新しいグッズ！！』

Aは風都のショッピングモールの店を覗く。

ケージに並べられているのは、ふうとくんがプリントされたマグカップや、ふうとくんカラーのスニーカー。

ここは、ふうとくん専門店である。

そしてここに来たAはふうとくん推しの女の子だ。

リュックもふうとくんが模されているし、Ｔシャツもふうとくんのイラスト。

ショーパンのベルト着用部分には、カラビナに見立てたふうとくんキーホルダーがぶら下がっている。

ふうとくんのイベントに行く事も屡々だし、グッズは毎日この店でチェックしている。

Aは店内へと足を踏み入れた。

平日の昼間と言う事もありお客さんは居ない。

と思いきや。

奥の方のスペースに男性の姿が見えた。

『えっ！？き、き、きりっ………』

その正体を知ってAはパニックになる。

そこに立っていたのはふうとくん生みの親須藤霧彦だ。

Aが彼を知らない訳が無い。

と言うか、めちゃめちゃファンである。

慌てて物陰に隠れてみた物の、彼は反対方向から回り込んで来た。

霧彦「君、ふうとくんが好きなのかな？」

『えっ！！あ……はい、大好きです……！！！』

いきなり声を掛けられてAは狼狽えながら答えた。

心臓はバックバクだし、見えないけど、多分頬も耳も真っ赤だと思う。

『霧彦さんがふうとくんを作ってくれて、ほんとに感謝してます…！！』

Aがそう告げると、霧彦はにっこりと笑う。

そして直ぐに、Aのリュックに付いたキーホルダーを見た。

霧彦「それ、先着１０人限定のキーホルダーだよね？当たったんだ？」

『はい！予約スタートまでスマホの前で待機してました！』

霧彦「そう言ってくれて本当に嬉しいよ。君みたいな子がふうとくんを好きになってくれて幸せだ」

霧彦はポケットを漁りながら言う。

霧彦「これ、非売品って言うか、趣味で作ったヤツなんだけど……あげるよ」

霧彦は手作りのふうとくんキーホルダーを渡す。

『えっ、こんなの受け取れませんよ！？』

霧彦「何だか君に持っていて欲しくてね」

『じゃあ、厚かましいですが、サインしてくれるなら……』

すると霧彦は自分の名前を書いて渡す。

霧彦「また会えると良いね。これからもふうとくんをよろしく」

霧彦は笑って店を出る。

Aは貰ったキーホルダーをぎゅっと抱き締めた。



リクエストありがとうございました✨

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