ヒーローと甘々。その１１。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿君色ピンク。　キラメイジャー【大治小夜】 ページ39

※微百合

✿塩乃藍様リクエスト✿

ＮＯサイド

『ん〜……寝癖ある……』

Aはコンパクトミラーを片手に寝癖直しをしていた。

すると、部屋に入って来た大治小夜がAに話し掛ける。

小夜「おはよ〜。寝癖直し？」

『小夜ちゃんおはよ〜。そう〜、中々直らないんだよね』

Aは顔を顰めながら前髪に手をやった。

小夜「あ、もしかしてリボン新しくした？」

小夜は、Aのポニーテールに着いたピンク色のリボンを見る。

『よく気付いたね！昨日買ったばっかりなんだ！！』

小夜「凄く可愛いし、エモくて似合ってるわ〜」

『ありがと』

Aはそう言われてにっこりとはにかんだ。

小夜「でも珍しいわね？」

『何が？』

小夜「Aちゃんがピンク色のアイテムを身に着けるの」

『そうかな？』

小夜は記憶を張り巡らせた。

Aはいつもリボンを着けているが、黒や白、青、紫等のシンプルだったり大人っぽかったり、落ち着いた雰囲気の色合いの物ばかりな気がする。

だから、ピンクを見た時驚いたし、意外だけど普通に可愛いと思った。

小夜「だっていつも青とか黒じゃない。ピンクの物を持ってるイメージが余り無いのよねぇ」

小夜はそう言いながらAの方を見た。

キラメイジャーのジャケットはイメージカラーだし、ショートパンツも白だ。

小夜はAのコンパクトミラーを見て驚いた。

ピンク色だ。

よく見てみれば新調されたペンポーチも、パステルピンクがメインカラーである。

意外とピンク多いんだなぁと感じて小夜は尋ねた。

小夜「もしかして、ピンク色がマイブームとか？」

『まあそんな感じかな』

小夜「キッカケとかあるの？」

『知りたい？』

小夜「気になる」

小夜が尋ねると、Aは答えた。

『それならこの際言うけど……小夜ちゃんが原因だからね？』

小夜「えっ、私？」

小夜は困った様に眉を下げる。

『私ずっと小夜ちゃんが好きだったのに全然気付いてくれないから………意識して欲しくて』

小夜「そうだったの？」

小夜は返答に驚いて目を丸くした。

『だって、小夜ちゃんの色でしょ？ピンク』

小夜「そう言う事なのね！でも…」

小夜は言葉を切る。

小夜「意識しなくとも私はAちゃんが大好きよ！！」

そう言って小夜は、Aに抱き着く。

『好きってそうじゃないんだけどなぁ……』

小夜には聞こえない位のボリュームで、Aは呟いた。


リクエストありがとうございました✨

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