ヒーローと甘々。その１１。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿シナリオ。　エグゼイド【宝生永夢】 ページ22

✿Makua*ぼっち様リクエスト✿

ＮＯサイド

『よし！今日こそは永夢をイベントに誘う！！』

Aはそう決心して、イベントのチケットをバッグに入れる。

AはＣＲのドクターである。

そして、宝生永夢もＣＲのドクターだ。

更に言えば、Aの片想いの相手でもある。

だから、デートに誘いたいとずっと思っているが、現実はそう上手くは行かない。

治療でそれ所じゃなかったり、他の人と話していたり。

結局誘えないままで撃沈してしまう。

でも今日こそは。

Aはシナリオを考えながら病院への道程を歩く。

先ず他愛も無い話題から永夢に話し掛ける。

で、ゲームの話からイベントまで持って行き、誘う。

バッチリだ。

Aはそのプランを思い浮かべながら仕事をし、気付けばあっと言う間に定時である。

Aは永夢に話し掛けようと、永夢を探した。

すると。

永夢「Aちゃん！お疲れ様です！」

彼の方から話し掛けてくれた。

『あっ、永夢！お疲れ様』

そして２人で帰る事となった。

Aは会話の糸口を見付けようとするが、どうにも上手く持って行けない。

シナリオ通り、なんて難しい話だ。

永夢「あ、あの……」

すると永夢が、徐ろに口を開いた。

『ん？』

永夢「こんな事、いきなり言われても困ると思うんですけど」

永夢は下を向きながら言った。

永夢「僕と、付き合ってくれませんか？」

『え？』

永夢「僕、ずっとAちゃんの事が好きでした。だから、付き合って欲しいんです」

『えっと……私も好きだよ』

いきなりの告白に、Aは狼狽えながらも返事をした。

まさか相手から告白されるとは。

シナリオ通り、なんて本当に出来っこ無い。

でも、良い流れだ。

Aはバッグから２枚のチケットを取り出す。

『あのね、今度幻夢コーポレーションのイベントがあるんだけど………一緒に、行かない？』

永夢「えっ、良いんですか！？」

永夢はにぱあっ、と笑って見せる。

『だってこれ、永夢と一緒に行く為に買ったんだもん』

永夢「そうだったんですか？ありがとうございます」

Aはまさか付き合えちゃうなんてなぁ……と笑う。

シナリオに無かった出来事が起こってしまった。

これから君と、シナリオには無かった恋愛をしよう。

シナリオは、いつだって書き換えられる。




リクエストありがとうございました✨

✿プラマイゼロで。　エグゼイド【鏡飛彩】→←✿笑顔の姫。　鎧武【凰蓮・ピエール・アルフォンゾ】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す