ヒーローと甘々。その１１。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿映画みたいな。　キュウレンジャー【鳳ツルギ】 ページ3

✿セリーナ様リクエスト✿

ＮＯサイド

『わ〜！！凄く眺めが綺麗ですね！！』

Aは柵から身を乗り出しながらそう言った。

ツルギ「そんなに乗り出してると落っこちるぞ」

燥ぐAをツルギは笑いながら咎める。

今２人は初デート中である。

景色の綺麗なタワーの上で展望台から街並みを見渡している。

デートも終盤。

日がゆっくりと沈んで来て、辺りは真っ赤に染まった。

それから月が昇って来る。

２人は屋上へと続く階段を登った。

ここからは綺麗な満天の星空が見えるらしい。

ロマンチックな景色は、デートにもぴったりだ。

屋上へ着くと、既に暗くなっており、月や星の光だけが辺りを照らしている。

夜風に吹かれながら空を眺めていると、地上の方から鈍い音が聞こえて来た。

２人が見てみると、そこにはジャークマターが仁王立ちしている。

『ジャークマター！？』

ツルギ「何てこった！！！」

ジャークマターはツルギに気付くと、タワーを壊す様に動いて行く。

ツルギは直様変身して、タワーの下へと向かった。

ジャークマターはツルギの方へと意識を向けて下へ降りる。

Aは、襲われなかった事に安堵しながら戦いの様子を眺めていた。

少し経って、ジャークマターは完全消滅した。

だが、タワーにビキッとヒビが入る。

Aの足元はグラグラと揺れてそのまま宙へ放り出されてしまった。

『きゃあぁぁぁっっ！？』

Aが悲鳴を上げる間にも、地上までの距離はぐんぐん縮まって行く。

このまま死んでしまうのだろうかと思ったが、ギリギリの所でツルギに抱き留められた。

そのままスタッと着地する。

Aの頬を冷や汗が伝った。

『び、びっくりした〜〜〜、ありがとうございます』

ツルギ「危なかったな。無事で何よりだ」

『でもまさかあそこで抱き留めてくれるなんて凄いです！！感動しました。映画みたいでカッコ良かったです！！』

ツルギ「そんな呑気に居られるのも凄いけどな。あと、俺様はいつでもカッコ良いんだぞ？」

『それは分かってます。でも何て言うか、惚れ直しました！！』

ツルギ「そうか。でも今度はもう少し落ち着いてデートが出来ると良いな」

『ですね！でも多分、今日のデートは伝説級に凄かったですよ！！』

Aはニカーッと笑いながらツルギに抱き着いた。


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