ヒーローと甘々。その１０。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿強い人はカッコ良い。　ドンブラザーズ【雉野つよし】 ページ34

※前ページ【仲間。】の続編です！

✿スピカブラック様リクエスト✿

ＮＯサイド

帰り路に着いた２人は談笑しながら歩を進めていた。

話題になっているのは勿論、先程起こったジューマンの事。

雉野「それにしてもほんとにびっくりしました〜……。捕獲された時はどうなるかと……」

『まあ、確かにジューマンって勘違いされても可笑しくないかもね。だって、モチーフとかってレベルじゃないもん。空飛べちゃうし』

雉野「でも流石にこんな脚長のキジ居たら怖いよ」

『ふふっ、だね。でもライオンとかゾウって強そうで良いよね。何か守ってくれそうって言うか。サメとかホワイトタイガーも中々凄い所行くよね』

雉野「びっくりですよ。まさか色んな動物と会って喋ったなんて」

『私は無難にネコとかが良いなぁ…可愛いし。他の動物に守って貰えたりとかして』

雉野「あの」

Aがジューマンについて語っていると、雉野が徐ろに口を開く。

雉野「僕じゃ頼りないでしょうか」

『え？』

雉野「さっきから、強い動物は良いなぁとか、守って貰えるとか」

『えっと……さっきのと何か関係ある……？』

雉野「僕は細長い頼りないキジです。だけど、僕はAちゃんの彼氏だ。だから、守り人の役割、僕じゃダメかな」

『えっ、あぁ…そーゆー事……』

Aは理解したと同時に戸惑った様に頷く。

『いや、雉野さんはそのまんまで大丈夫だと思うよ。てかそのまんまが良い。弱くても、頼りなくても、私が１番好きなのは雉野さんだからね。雉野さんだけが大好きだからね』

Aがそう言って笑うと、雉野は感動した様に震える。

雉野「ぼっ、僕もAちゃんが大好きですっ！！！」

道端だと言うのに、雉野は勢い良くAに抱き着く。

Aもそっと、雉野の背中に腕を回した。

雉野「あの、さっきのって思ったんですけど僕は弱くて頼りないって思ってるんですか？」

『さあね？でもまあどっちでも良いんじゃないかなぁ……』

雉野「分かりました。僕は強い男になります！！」

雉野はそう叫ぶと、拳を天高く突き上げる。

そう決心した雉野を見て、Aはクスクス笑う。

雉野「何で笑うんですか！！！」

『ううん。頑張ってね』

２人は楽しく言い合いながら、家へと続く道を歩いた。



リクエストありがとうございました✨

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