_ 特撮学園 _＊three＊ (ページ42)

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「平和な探偵事務所」ページ42

春休みに入って早２日。
鳴海探偵事務所では今日も暇そうに翔太郎が椅子に腰掛けてボーッと何かを妄想していた。フィリップは奥の部屋でまた何かにハマっているらしい。亜樹子はソファでメモリ達と遊んでいる。

翔太郎「あ゛〜、暇だ」

亜樹子「翔太郎くんがそんなんだからダメなんだよ！何がハードボイルドよ。ぐーたらじゃん！」

スリッパで頭を叩かれて痛がる翔太郎、亜樹子はそんな翔太郎に背を向けて「竜くんまだかなぁ〜」と、語尾にハートをつけて目を輝かせていた。

翔太郎「ったく…、照井も何でこんなバカ女好きになったんだよ」

亜樹子「バカ女とはなによ！"ハーフ"ボイルドの癖に！」

翔太郎「あぁ!? 誰がハーフだ！俺はれっきとしたハーフボイルドだっ」

まるで子供のように言い合いをする２人が騒がしいのか、はたまた検索を終えたのかフィリップが扉を開けて顔を覗かせた、そして２人を見てため息をついた。

照井「相変わらず騒がしいな…はぁ。」

亜樹子「あっ、竜く〜んっ！」

翔太郎「騒がしいのはこいつだ！」

呆れながら入ってきた照井を見て、直ぐに亜樹子は照井に抱きつきに行った。そんな亜樹子を見て翔太郎は小さくため息をついた。

亜樹子「ねぇねぇ竜くん！今日はどこに行く？」

照井「所長の行きたいところなら俺はどこでも歓迎だ」

扉の前でイチャイチャするのを見て翔太郎は頭を掻きながらまた椅子に座った。そして新聞を広げた。

フィリップ「…、翔太郎」

翔太郎「なんだ？」

フィリップ「僕達も出掛けよう」

珍しく外に出たがる相棒を見て翔太郎は一応頷いた。「また検索で気になるの見つかったのか？」と問いかけると。

フィリップ「いや？…偶には僕とお出掛けでもしたいんじゃないかな。と思ってね」

翔太郎「ハハッ、そーだな。久しぶりにどっか行くか」

フィリップの気持ちが届くまで後 ____ 日。
翔太郎が自覚するまで後 ____ .