_ 特撮学園 _＊three＊ (ページ33)

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「卒業式」ページ33

士「まぁ、俺達は家で会うからな…」

夏海「お別れって感じしないですね」

DCD組の四人はくすくす楽しそうに笑っていた。「士と海東もちゃんと卒業するんだぞ？」とユウスケが言うと「俺にかかれば飛び級なんか朝飯前だ」何てすまし顔で士が。

丈瑠「…まぁ、皆卒業しても頑張ってくれ。」

お開きなのか丈瑠が代表して告げた。花束を持った卒業生達は先に学校を後にした。
丈瑠達が校舎に戻る中、千明はさり気なくマーベラスに歩み寄った。後ろから見ていた他のメンバーは無言でにやにやわらっていた。特に士と海東が。

千明「お前が観たいって言ってた映画のチケット買ったぜ」

マーベラス「まじかよ、お前最高だな」

士「恋人同士なのに"お前"呼びなのかよ」

急に二人のあいだを割って入ってきた士にイラっとした千明は「士だって、海東の事"お前"とか"海東"とかじゃん」と言うと士は当たり前だろみたいな顔をしてきた。

海東「あ〜ぁ、俺も士に"大樹"って呼ばれたいな♪」

士「大樹、」

海東「!?」

きっと呼んでくれないと思っていた海東は不意に名前を呼ばれて顔を赤くした。

マーベラス「なんか…無性に殴りなくなってきた」

千明「同感だな、」

士「ん？」

士が目を細めて遠くを見た、そこにはノッさんに怒られて不機嫌そうなイアンが。それを見て海東は眉間に皺を寄せた。

有働「…殴った理由を話してくれないと俺はイアンの事をかばえないよ？」

イアン「庇ってくれなんて一言も言ってないだろ」

ポケットに手を突っ込んだと思えば、人波を逆らいイアンは学校を出て行ってしまった。そしてそれを追いかけるダイゴと空蝉丸。

千明「そいやぁ…、朝なんかしたらしいな」

士「けど、海東が言うにはヨークランドは悪くないみたいだぞ。」

千明「そうなのか？」

千明が海東の方を見ると海東は頷いた、それからウサダに早く校舎に戻れと急かされそのまま校舎へ、士達と別れ二人はサボろうと思ったのか空き教室へ入ろうと扉に手をかざした時、中からエンターとヒロムの声が。

ヒロム「いたッ…ちょっ！！痛…ｯ、えん、たッ！！！」

エンター「もう少しで全部入りますから、暴れないでくださいッ」

ヒロム「ぁぁ…――てｯ、…全部…入ったか…?」

エンター「あー…、少し血が出てますね。」