_ 特撮学園 _＊three＊ (ページ31)

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「卒業式」ページ31

マーベラスと千明が付き合って2日、皆はバスコの動きを心配したが特に怪しい動きもなく平和な日々が過ぎ去っていた。そして卒業式当日の朝。

イアン「ふざけんなよっ！」

晴天の空の下で、イアンの怒鳴り声が響いた次にドカッと鈍い音が幾度か鳴った。

「「ひぃいっ！」」

イアンは目の前で頬を抑えて怯えている普通科の男子生徒を睨む様に見つめた、その後に殴った方の拳が痛くなったのかヒラヒラとぶらつかせた。

照井「何事だ」

風紀委員の照井がすぐさま駆け付けた。卒業式は戦隊科も仮面科も普通科も合同で行われる特撮学園の合同３大行事の1つ。だから、生徒会の丈瑠達はもちろん風紀委員の照井、そして無理矢理亜樹子に入らされた翔太郎たちも朝から風紀委員として問題が起きないように見回っていた最中だった。

有働「イアン!?…なんで！」

イアン「…別に」

有働「イアンは意味もなく人を殴るような男じゃないだろ？！」

駆け付けたノッさんコト有働先生はイアンの肩を掴んで揺らした。だが、イアンは自分が悪い、それで済ませればいいと言った顔をしていた。

照井「とにかく、イアンは別の場所に。怪我人は俺が連れていきます。」

ノッさんは頷いてからイアンを連れていった。そして照井が生徒達を保健室へ連れて行こうとした時、人混みから海東が出て来た。

照井「なんだ、用がないなら早く体育館に…」

と、いいかけた時。
何故か海東もその男子生徒3人を蹴り飛ばした。
突然のことで照井も反応に遅れてしまった。

照井「海東っ！どういうつもりだ！」

海東「はぁ？…悪いのはそいつ等だよ」

全く詫(わ)びれることなくポケットに手を入れて歩き出した。その様子に野次馬の女子生徒はメロメロの様子で黄色い声をあげていた。

男子生徒を保健室へ連れていった後、照井はもう始まっている卒業式に参加した。