_ 特撮学園 _＊three＊ (ページ27)

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「苦手な天使」ページ27

千明は志葉家に戻り、丈瑠と流ノ介、そして源太を自室に集めてマーベラスに告白した事を伝えた。

源太「おぉっ！」

流ノ介「それでっ、マーベラスはなんと!?」

源太と流ノ介は食いつく様に目を輝かせた、千明が「考えさせろっていわれた」と言うと眉を下げた。

源太「なんで考えるんだよっ」

流ノ介「マーベラスは、お前に条件を伝えたんだろう？なら何故…」

すると、今まで黙っていた丈瑠が口を開けて「察するにバスコだろう。」と、それを聞けば皆はすぐに理解した。

丈瑠「あの二人は、我々第三者から見ても"未練たらたら"だからな」

千明「だよな…、それはわかってんだよ」

丈瑠「だが、少なくともマーベラスは前に進もうとしている。お前の気持ちもちゃんと受け止めた。」

丈瑠が真剣な顔で千明にそう述べた。千明は「わかってる」ギュッと拳を握り締めた。

その頃マーベラスはガレオンに戻らず、真夜中の公園をブラブラと歩いていた。

マーベラス「はぁ…、わっかんねぇな」

ぐしゃぐしゃと荒っぽく髪を掻き乱すマーベラスはベンチに腰掛けた。「あれ、マーベラスじゃん！」と、不意に声が聞こえてそちらに視線を向けた。が直ぐにマーベラスは顔をしかめた、

マーベラス「…天使がなんでここにいんだよ」

アラタ「あはは、寝れなくてね。散歩してたら帰り道分からなくなっちゃって」

えへへ、とおどけて笑うアラタにマーベラスは更に眉間に皺を寄せた。そして許可をしていないのに隣に座ってくるアラタの態度がマーベラスは苦手だった。

アラタ「マーベラスはなんでこんな所に？」

マーベラス「…考え事してんだよ、だからあっち行け」

アラタ「なら俺が相談に乗ってあげる!!」

ぱぁあ、と顔を輝かせるアラタはマーベラスの手を掴んで「ねっ、いいでしょ？」と首をかしげた。
困ったように溜め息を着いた時、「マーベラスに何してる」と聞きなれた声が聞こえてた。