_ 特撮学園 _＊three＊ (ページ24)

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「決心した心」ページ24

マーベラスはリュックを背負って学校を抜け出していた、ただ何となく散歩したい気分だったから、だから何となく公園にやって来た。すると、後ろからジョーがついてきた。振り向かなくてもそれが分かるのはやはり長く一緒に居たから。

マーベラス「どうしたんだよ」

ジョー「マーベラスが浮かない顔をしているからだ」

それ聞いてフッと鼻で笑うマーベラスは直ぐ傍にあったベンチに腰掛けた。ジョーも隣に座った。

ジョー「ハカセ達は騙せても俺は騙せないからな」

マーベラス「おー、怖い怖い」

本心でそう思ってるわけではない、やはりジョーに隠し事は無理かと思いついクスッと笑が溢れ、そう呟いただけ。

ジョー「千明か？」

マーベラス「…彼奴の好意には気付いてる、気付いてて知らないふりしてる俺ってやっぱひでぇよな」

ジョー「(マーベラスが…弱音を…)」

眉間に皺を寄せて頭を乱暴にかくマーベラスを見て心でそう思った、だが違う事を発した「お前は結構態度にも出るけどな」、ジョーがそう言うとマーベラスは「そうか？」と首をかしげた。

ジョー「例えば、千明がイアンとか源太とか…他の奴と仲良くしてるの見ると直ぐに不機嫌になるだろ」

マーベラス「そんなことねぇ」

ジョー「あるんだよ、…後は、千明と居ると楽しそうだ。」

そんな自覚がないマーベラスはただ首を傾げるだけ、その行動が可愛いと思ってつい笑ってしまうと、マーベラスは馬鹿にされてると勘違いしてムッと目付きを尖らせた。

ジョー「まぁ、それはさて置き。なんでお前は千明の "好意" に答えてあげないんだ。ことはに遠慮してるのか？」

マーベラス「…そんなんじゃねぇ」

それもあるけど…、マーベラスは心の中でそう思った。
"あるけど…？"俺は何を思っているんだ、バスコの姿がこんな時にチラついて思わず舌打ちをした。

マーベラス「はぁ…」

ジョー「お前は…マーベラスは好きなようにしていいんだ、マーベラスの恋なんだ。俺達は口出し出来る立場じゃないが…お前は臆病過ぎなんだ」

マーベラス「んな事…」

ジョー「あるから、こうやって俺がお前の背中を押してるんだ」

ジョーはマーベラスの肩を拳で軽くド突いた。
その後に小さく笑いかけると、マーベラスは「…そうだよな」と小さく呟いてお返しとまでにジョーの肩を拳でド突いた。