7 MG ページ7
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ミンギュ視点
「何か匂うな」
心の中で呟いたつもりが、どうやら声に出ていたらしい。
「どうしたミンギュ、ついに本当の犬にでもなったか」そうジョンハニヒョンに言われてしまった。
俺が言っているのは、スングァンの事だ。最近やけに機嫌が良いと思ったら、半ばキレ気味に練習に来たりと差が激しいのだ。これにはきっと何かあるに違いない。
まずは手っ取り早く本人に聞いてみるか。
スングァンの部屋の扉をノックして中に入る。
「おーミンギュヒョン、どうかしたの」
どうやら携帯をいじっていたようだ。視線を一瞬だけこちらに向けると画面へと視線を戻すスングァン。
「いや、その、お前と最近ゆっくり話してないから話でもしようかなと思って」
「そう？昨日も待ち時間にたくさん話したじゃん」
そうだった、撮影の空き時間にスングァンとホシヒョンと3人でずっとふざけていたんだった。
「あ〜いや、みんながいると話せないこともあるじゃん」
「まぁ…そうだね」
「その…お前最近何かあった？」
「何かって？」
「いやその…なんというか…良い事とか悪い事とか…？」
「良い事とか悪い事…」
そう呟くと、携帯をいじる手を止めるスングァン。
「ヒョン、気付いてたんだね」
「実はさ…」
その前置にゴクリと生唾を飲み込む俺。
「ついに欲しかった高い腕時計買っちゃったんだよ〜」
そう言って引き出しから嬉しそうに腕時計を取り出して見せつけてくるスングァン。
「本当に高かったんだよ」と泣き真似をする。
「あぁ、そうなんだ。よかったね」
俺はそう棒読み気味に答えて部屋を後にした。
なんだよ、なんか匂うと思ったのに、腕時計買ったって話なだけ？なんだか府に落ちないな…3回ほどキレ気味で練習に来たのはなんだったんだ…。
う〜ん、よし、ここは仲の良いバーノンに聞いてみるか。
「ボノナ〜入るぞ〜」
そう言って扉を開けると服と靴で散らかった光景に思わず目を瞑りたくなった。
当の本人はそんなことは全く気にせず
「ヒョン、どうしたの？」
今すぐにでも整理してやりたくなったが今回の目的を思い出し、切り出す。
「最近スングァニが変じゃないか？機嫌良かったりキレ気味で練習来たり」
「あー、その事？」
「お前知ってるの？」
「うん。なんかお気に入りの喫茶店見つけたらしくてそこでお姉さんに会えるの楽しみにしてるんだって」
さすがボノナ、最初からお前に聞いておけば良かったよ…
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ボッチャ(プロフ) - 千笑さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです♪頑張って更新しますね！ (2021年8月24日 23時) (
レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - すごく面白いです!本人の顔を見ているわけでもないのに簡単に想像できてしまって、終始口角が上がりっぱなしでした（笑）更新頑張ってください！！ (2021年8月24日 9時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
ボッチャ(プロフ) - anzuさん» コメントありがとうございます。読んだ瞬間嬉しくて笑顔になりました。なんとか完走できるよう頑張りますので引き続き読んでくださると幸いです。 (2020年8月21日 4時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
anzu(プロフ) - お話めちゃくちゃ好きです> <更新されるたびに嬉しくて飛びついて読んでます！笑 無理せずボッチャさんのペースで頑張ってください、素敵なお話をありがとうございます。 (2020年8月20日 0時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)
ボッチャ(プロフ) - 〇〇さん» ありがとうございます。頑張って書きます！ (2020年8月18日 1時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボッチャ | 作成日時：2020年7月30日 5時
