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バーノン視点
噂でスングァニが泣きながら帰ってきたと聞いてから2日目だった。
部屋をノックする音が聞こえたので扉を開けるとそこには元気のなさそうなスングァニが立っていた。
頭は垂れ下がり、肩も落ちて、手もぶらんと下がっている。
明かに元気がないのが伝わってくる。
「とりあえず座れば？」そう言ってベッドに座るよう勧める。
スングァニは部屋に入るとベッドには座らず、入り口の壁にもたれ掛かるように立っている。
「話聞くことならできるけど」
とりあえずそう言ってみる。
スングァニは
「ヌナに嫌われたかもしれない…」
そう一言だけ言うと壁をズルズル滑らせながらペタリと床に座る。
安定の体育座りだ。
「どうしてそう思うの？」
しばらく間を置いて尋ねると、
「ホシヒョンとディノとお店に行った時にヌナがディノを可愛がるからやきもち妬いて怒って帰っちゃった」
「きっとその事は向こうもそんなに気にしてないんじゃないかな、それよりもっと言いたい事があるんじゃないの？」
スングァニのことは顔を見れば分かる。
「…うん、ヌナって僕に好意があるんじゃないかって期待してたんだよね…でも違うみたい。可愛いディノとかかっこいいジョンハニヒョンとかが好きなんだよ。」
「そんなの聞いてみないとわからないじゃん」
僕がそう言うと「そうかもしれないけど…」と口籠るスングァン。
その時だった。
また部屋をノックする音が聞こえた。
そのまま誰かが入ってきたと思ったら噂のジョンハニヒョンだった。
スングァンは「うっ」と顔をしかめながら見る。
「おう、スングァナ、探してたんだよ」
そう真面目な顔をするヒョン。
「な、何の用事？」
そう恐る恐るスングァニが尋ねると
「お前がAのことでぐじぐじしてんなら、俺がもらうから。
知っているかどうか分かんないけど、俺たち小・中って一緒だっただけじゃなくて、その後もお互い想いあってたんだよ。
アイツが今どう思っているかは分からないけれど、俺は久しぶりに再会して改めて好きだと思ったよ。
大切にしてぇなって。だから想いを伝えようと思うから」
そう言って携帯に表示されたヌナの電話番号を見せつけると
「じゃあそれだけ」
そう言って電話をかけようと外に出る。
しばらく座ったままのスングァン。
僕が一言「いいの？」と尋ねると、スングァニは部屋を飛び出して行った。
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ボッチャ(プロフ) - 千笑さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです♪頑張って更新しますね！ (2021年8月24日 23時) (
レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - すごく面白いです!本人の顔を見ているわけでもないのに簡単に想像できてしまって、終始口角が上がりっぱなしでした（笑）更新頑張ってください！！ (2021年8月24日 9時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
ボッチャ(プロフ) - anzuさん» コメントありがとうございます。読んだ瞬間嬉しくて笑顔になりました。なんとか完走できるよう頑張りますので引き続き読んでくださると幸いです。 (2020年8月21日 4時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
anzu(プロフ) - お話めちゃくちゃ好きです> <更新されるたびに嬉しくて飛びついて読んでます！笑 無理せずボッチャさんのペースで頑張ってください、素敵なお話をありがとうございます。 (2020年8月20日 0時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)
ボッチャ(プロフ) - 〇〇さん» ありがとうございます。頑張って書きます！ (2020年8月18日 1時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボッチャ | 作成日時：2020年7月30日 5時
