22 WZ ページ22
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ウジ視点
「チャギヤ〜」
作業室のドアが開いたと思った瞬間、背筋が凍るほど気持ち悪い言葉が聞こえてきた。
とりあえず
「くたばれ」
とだけ暴言を吐いておく。
けれどもめげずに
「ホランへ〜」
とハートマークを作ってくるアイツ。
もちろん俺は「……」と存在すらなかったことにする。
すると「ウジや〜お願いだから無視だけは勘弁して、マドレーヌあげるから」そう言ってポケットに入っていたマドレーヌを差し出してくる。
しょうがない、許してやるか。
仕方なしに「何の用事だ？」と尋ねてあげる。
「そうだビックニュースだぞ、スングァニに好きな人がいるんだって」そう興奮気味にホシが言う。
俺はというと、「知ってる」とマドレーヌをモグモグしながら言う。いまいち聞き取れなかったのか
「え？」と聞き返してくるからホシ。
「だから知ってるって。喫茶店で働く95年生まれの年上のお姉さん。髪はショートカットで綺麗系。だろ？」と言う。
「え、なんで俺が知らないことばかり知ってるの？」とアホ面を晒すホシ。
「ミンギュが言いまわっていたぞ」と言うと
「知らなかったの俺だけ！？」と1人騒ぐホシ。
安心しろドギョムあたりもたぶん気がついていないはずだ。
「で、それがどうかしたんだ？」そう尋ねると、
「あぁ、さっきスングァニが帰ってきて、そしたら泣き出して…その好きな人とやらに嘘をついていたのがバレて拒絶だれたって、一般人だと偽ってたらしいよ」
「あぁ、確かスポーツ選手とかいってごまかしていたらしいな…やっぱりバレたか…」
嘘をつかれていたらそりゃ相手も傷つくよな、ましてやいい感じの雰囲気だったらしいのに…
「それでスングァニはどうするって？」
「わかんないけれど、しばらく時間をおいてから謝ることを勧めといた」
そうだよな、今は向こうも動揺してるだろうし、それが一番いいだろう。それにしても美味しいマドレーヌだ。
「お前このマドレーヌどうしたの？」
「スングァニの好きなお姉さんの手作りらしいよ」
美人な上に料理上手ときたか…
ヒョンとしてお節介を焼きたいところだが、今は動かない方がいいなと思い、ホシに
「お前スングァニの件、何もするなよ」
と釘を刺しておく。
「お前ばっかり色んな事を知ってて…」
と不服そうだったがとりあえずは邪魔をしない事を約束させた。
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ボッチャ(プロフ) - 千笑さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです♪頑張って更新しますね！ (2021年8月24日 23時) (
レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - すごく面白いです!本人の顔を見ているわけでもないのに簡単に想像できてしまって、終始口角が上がりっぱなしでした（笑）更新頑張ってください！！ (2021年8月24日 9時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
ボッチャ(プロフ) - anzuさん» コメントありがとうございます。読んだ瞬間嬉しくて笑顔になりました。なんとか完走できるよう頑張りますので引き続き読んでくださると幸いです。 (2020年8月21日 4時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
anzu(プロフ) - お話めちゃくちゃ好きです> <更新されるたびに嬉しくて飛びついて読んでます！笑 無理せずボッチャさんのペースで頑張ってください、素敵なお話をありがとうございます。 (2020年8月20日 0時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)
ボッチャ(プロフ) - 〇〇さん» ありがとうございます。頑張って書きます！ (2020年8月18日 1時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボッチャ | 作成日時：2020年7月30日 5時
