20 SG ページ20
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スングァン視点
あれ、おかしいな。この時間はお店終わってるからカトク送るとすぐに返ってきるのに、一向に届く気配がしない。
送ったカトクを見直してみると既読はついているみたいだ。
まぁそのうち返信がくるだろう、僕はそのぐらいにしか考えてなかった。
ちょうど廊下でシュアヒョンとすれ違う。
「ヒョン、明日ヒョンのおかげでAヌナの手作りお菓子食べれるの。楽しみだな〜」
「よかったね、楽しんでおいで。」
すると急に真面目な顔になって
「ヒョンさ考えたのだけれども、他の人からSEVENTEENのメンバーだってバレるよりスングァン自分自身で言った方が良いと思うんだ、そろそろ言うべきたと僕は思うよ」
そう正論を言ってきた。
確かにヒョンの言う通りだ。
今、僕はAヌナにスポーツ選手だと嘘をついて誤魔化している。嘘だとバレる前に良い加減にハッキリと本当の事を言わなければ。
明日お客さんが少なかったら本当の事を伝えよう、そう思って眠りについた。
翌日の昼過ぎにお店へと行くとラッキーなことに貸し切りだった。
いつも通り「こんにちは〜」と言いながらお店に入りカウンターに座るがAヌナが挙動不審だ。
「ヌナ、昨日カトク送ったんですけどもう寝てました？」
いつも必ず返信をくれていたので疑問に思って尋ねると
「昨日はちょっとバタついてて」
と僕と目を合わそうとしないヌナ。
オーダーしたアイスコーヒーを出すときもこちらを見ようとしない。
「あのこれ、マドレーヌ作りすぎたので皆さんで召し上がってください」そう言って渡された紙袋には、綺麗に包装されたマドレーヌがたくさん入っていた。
けれどもやっぱり様子がおかしい、いつもならニコニコ笑顔で僕の話を聞いてくれるのに、視線すら合わせてくれない。
そういえばカトクの返信が来なかったことも関係しているのだろうか、そう思い
「…ヌナ、僕何かしましたか？」
そう少し離れたところでグラスを拭くヌナに尋ねる。ヌナは少し躊躇った様子で
「…スングァンさんは本当はスポーツ選手じゃないんですよね？本当はSEVENTEENっていうアイドルなんですよね」そう悲しげにAヌナが言う。
「っ、これには訳があって…」
「ごめんなさい、今は動揺してて、何も聞きたくないです」そう拒絶されてしまった。
僕は貰ったマドレーヌを抱えて「また来ますから」そう言ってお店を出るしかなかった。
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ボッチャ(プロフ) - 千笑さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです♪頑張って更新しますね！ (2021年8月24日 23時) (
レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - すごく面白いです!本人の顔を見ているわけでもないのに簡単に想像できてしまって、終始口角が上がりっぱなしでした（笑）更新頑張ってください！！ (2021年8月24日 9時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
ボッチャ(プロフ) - anzuさん» コメントありがとうございます。読んだ瞬間嬉しくて笑顔になりました。なんとか完走できるよう頑張りますので引き続き読んでくださると幸いです。 (2020年8月21日 4時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
anzu(プロフ) - お話めちゃくちゃ好きです> <更新されるたびに嬉しくて飛びついて読んでます！笑 無理せずボッチャさんのペースで頑張ってください、素敵なお話をありがとうございます。 (2020年8月20日 0時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)
ボッチャ(プロフ) - 〇〇さん» ありがとうございます。頑張って書きます！ (2020年8月18日 1時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボッチャ | 作成日時：2020年7月30日 5時
