検索窓
今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:212,638 hit

4 ページ4

.


試してみて2週間。

「全く反応が無いんですが」
「…あれ、おかしいなー…」
「私の心が死ぬだけだった…2週間無駄にした…」

あぁぁ……と項垂れていると、先生に「Aさん、いる?」と呼ばれ、気の抜けた声で返事する。

「金髪の男の子が“忘れ物”ですって。今職員室にいるから」
「孝行くん!!?」

先生の話を最後まで聞く前に職員室に向かう。

…それにしても忘れ物なんてあっただろうか?


「失礼します!!Aです!!」
「あ、Aさん?こっちこっち」

先生の椅子に座って出されたであろうお茶を飲んでいた孝行くん。膝の上には手提げ袋が。


「ごめんね、せっかく孝行くん学校休みなのにわざわざ届けに来てもらって…」


無言で手提げ袋を渡され、その中を見るといつもカバンに付けていた白猫の人形だった。

「…いつも大事そうにしとったから、無くなったって騒いでるかも…って思ってん」


小さい頃に買ってもらって妙に思い入れがあって捨てられなかった人形。
言われるまで気づかなかったけど、気づいてたら確実に騒いでた。
…それにしても、私の事ちゃんと見てる…?…いや、観察とも言うか…。

それより、初めて喋ってくれた

「ありがとうね、孝行くん!」

そう言って頭を撫でるとほんの少しだけ笑った孝行くん。
これはマンちゃんの作戦が上手くいったんじゃ…!?…ケーキ奢らないと。

孝行くんは「俺友達と遊ぶ約束あるから」と帰ってしまった。
…うれしい

「うわめっちゃ笑ってんぞあいつ怖」
「孝行くんが話しかけてくれた…私優しいからグルッペンにもケーキ奢る…」
「よっしゃ今度からこいつの機嫌とろ」
「やっぱ無し」

嬉しい…。
次の目標は仲良くなること!!
…まぁ、それがきっと難しいんだろうけど

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (428 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1359人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , kn
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

暇人な名無し(プロフ) - ゆきなさん» それな...() (2020年10月24日 9時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 多分餌付けは僕もされるわ…← (2020年10月23日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - ゆきなさん» 読んでいる間だけでもお姉ちゃんになってあげてください…!ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年10月18日 17時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - え?僕もお姉ちゃんになりたい(真顔)だって一人っ子やしな… これからも無理せず頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年10月18日 15時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - なコさん» ありがとうございます!良ければこの作品をこれからもよろしくお願いいたします! (2020年10月16日 7時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:零音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月8日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。