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…ん、待てよ？
目の前にはランタンを持ったエーミールさん。私の手には本。周りには本の山。
…本を持っている。普通は私の姿が視えない。つまり本が浮いて見える…
…あれ、バレた！？！？
『…み、みみ、みえ…視えてますか…？』
「…止まった…？」
あ、私の姿自体は視えてないみたいですね…。声も聞こえてないみたい…。
姿も視えない未知の生物かもしれない相手に本を読ませてくれて、更にランタンを…？
「…もし良ければ私もお手伝いしましょうか？…あ、メモ帳とペンならここにあります」
優しい…。
お言葉に甘え、メモ帳とペンを受け取り“布出できたお面をする意味か、お面をする意味が書いてある本を探してます”と書く。
エーミールさんは少し何かを考えた後、「ロボロさんかしんぺいさんに関してですか…？」と首を傾げた。
ロボロさんに関してです、と書くと「あぁ、なるほど…。」と頷きながら、床に座った。
「お面の事なら少し…。をする事によって顔が隠れますよね？なので、面はその人である事を隠す、ということでして。例えば舞踏会で仮面をしているのは、身分を隠す為…身分等を抜きにして舞踏会を楽しむ為であったり…。
…少し話がズレてしまいました、すみません。…と言っても、ロボロさんの事情を勝手に話すのは良くないですかね…」
…なんとなく、ロボロさんに触れない理由がわかった気がする。
メモ帳に“ありがとうございます”と書き、見えていないのはわかっているが頭を下げる。
「いえいえ、力になれたのならよかった」
本を片付け終え、図書室を出ようとした時、エーミールさんに呼び止められた。
「…この国の人々に危害を加えない存在なら、力になれる事であれば力になります」
…えっ、嬉しいけどなんでだろう…？
姿形もわからない、不安要素しかない相手に…
「好奇心が働いてしまって…。どんな事をするのか、だとか気になりまして…。それと、お話もしてみたいので」
…なるほど？
カウンターに行き、“ありがとうございます、また来ますね”と書く。
「はい！待ってますね！」
図書室の扉を閉め、安全であろうロボロさんの自室に行く。…まだ寝てるかな、わかんないけど。
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零音(プロフ) - 千菜さん» ありがとうございます！！よければこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年10月21日 14時) (
レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！この作品大好きです！これからも応援しています (2020年10月21日 11時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 暇人な名無しさん» コメントありがとうございます！そうです！視えるタイプです…！！ (2020年10月18日 21時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - snさんまさかの視えるタイプ...!?...でもまあ名前に神ってついてるぐらいだしちょっと納得？ (2020年10月18日 19時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 春さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年10月16日 17時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零音 | 作成日時：2020年9月15日 20時
