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こんな馬鹿みたいな会話をしている間にもどんどん男の声は大きくなっていく。
…もうそれ以上近寄ってこないの？
「正直視たくないねんな」
『不公平です』
「幽霊やから同類を見るのは当たり前やろ」
『幽霊じゃないです死んでない』
どうしたら見えるようになるんだろう……。
ふと、昔読んだ事のある、吸血鬼を題材にした絵本で、吸血鬼は許可が無いと家に入れない…的な事を書いていた本を思い出した。…もしかしたら
『ロボロさん、私に許可を下さい』
「…え、えぇ？」
『憑依許可するぜ、みたいなの』
ロボロさんは嫌そうにしていたが、『お願いします！！』と頼み込むと溜息をつき、「しゃーない…ええで」と言ってくれた。
「んと…。Aさん、憑依お願い…？」
『許可じゃなくてお願い…！？……あ、でもお願いの方がいけそうな気が』
例えるなら、なんというか…スルッ、と入っていく感じ。
ロボロさんの体に入った、とかいう訳じゃないけども。
力を貸す、っていう表現が一番近いのかもしれない。
「…っ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあ！！？！？」
聞こえますか、１０秒前の自分。
ロボロさんが叫ぶことはわかっていたはずなのに耳を塞がなかったのはどうして？？？
いくら幽体離脱中だと言えども耳は痛くなる。
…いや、痛覚とかないけども。キーンとするというかなんというか。
少しでも離れていたなら良かったものの、ゼロ距離で聞いたんだ。…死ぬ
「Aさんなんとかしてや！！」
『無茶言わないでください…！』
私にどうしろと言うんだろうか…？
未だに『許さない』と呟き続けている血塗れの男。何が許せないのか、誰に対してなのか。…い、いっその事訊いてみようか。私は仮にも幽霊だし、これ以上失う物なんて何も無い！…はず。
たかが悪霊如きに殺される程私の魂は弱くないと信じたい。
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零音(プロフ) - 千菜さん» ありがとうございます！！よければこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年10月21日 14時) (
レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！この作品大好きです！これからも応援しています (2020年10月21日 11時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 暇人な名無しさん» コメントありがとうございます！そうです！視えるタイプです…！！ (2020年10月18日 21時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - snさんまさかの視えるタイプ...!?...でもまあ名前に神ってついてるぐらいだしちょっと納得？ (2020年10月18日 19時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 春さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年10月16日 17時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零音 | 作成日時：2020年9月15日 20時
