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ロボロさんが、「廊下やったら誰かに見られるかもしれへんやろ」と言いながら歩き始めたのでついて行く。…まぁロボロさんにしか視えていない訳だし、傍から見たら一人で何も無いところに向かって喋っているヤバい人だもんな。
「…ジュースとか出そか？」
『多分触れませんね』
ほら、と椅子に座ろうとする。…まぁすり抜けたんだが。
「…えっ、なんでもすり抜けるん？」
『床もすり抜けますよ。常に浮いてないと落ちてきますよ、ほら』
「わあああああああ怖いから浮いててや！！空気椅子して！！」
『…あれ結構きついですよ』
仕方ないので空気椅子する。幽霊だから辛いとかないけど辛い。いい感じに調整しないとちょっと椅子にめり込んじゃうし…幽霊って不便なんだな。
ロボロさんがジュースを飲むのを見ながら、『で、ここってどこなんです？』と訊く。
「我々国」
『…すみません、知らなくて…どこら辺でしょうか…？』
「我々国は４年前にできたからなぁ。リルス国があった場所が今は我々国や」
『あ、それであんなに発展してるんですか…？この国の王様と幹部さん達って凄いんですね』
「ここ総統やで」
『総統でしたか』
戦争好きのな、と付け足されて困惑する。…えっ、総統が戦争好き…？危ない感じがする…なんて思いながらも、「うちの幹部は優秀やで。さっきの青いスーツの奴もやる時はやるんや」と誇らしげに言っていた。…えっと、その口振りだと普段はやらない…ということですか…？
『ところで、ここって？』
「ん？俺の仕事場やで。このモニター見て、侵入者おらへんか見とんねん」
『一人で…？大変じゃないんですか？』
「せやから交代制であの青スーツの…鬱先生、ちゅーんやけどな。あいつと交代制やねんのにあいつ全くやらへんで女とばっか遊んで……」
『……ロボロさん寝ます？私が代わりに見ときますよ。侵入者来たら叫びますね。どうせロボロさん以外には聞こえてないだろうし叫び放題です』
ロボロさんは少し考える素振りを見せ、「…でもなぁ」と呟いた。
まぁ、どこの誰かも分からない幽体離脱した正直信用できない奴にこんな重要な役目を任せるなんて＿＿って、ん？
『こんな重要な役目ロボロさんが一人で…』
「おん」
『……さっきの青スーツの人、ロボロさんが言う感じ幹部ですよね。その人と仲良く話せてる…つまり』
「俺も幹部やで。情報伝達とか情報処理しとる」
『わー………………すみませんでした』
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零音(プロフ) - 千菜さん» ありがとうございます！！よければこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年10月21日 14時) (
レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！この作品大好きです！これからも応援しています (2020年10月21日 11時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 暇人な名無しさん» コメントありがとうございます！そうです！視えるタイプです…！！ (2020年10月18日 21時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - snさんまさかの視えるタイプ...!?...でもまあ名前に神ってついてるぐらいだしちょっと納得？ (2020年10月18日 19時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 春さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年10月16日 17時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零音 | 作成日時：2020年9月15日 20時
