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『……どこだ、ここ』
なんということだ。目が覚めたら幽体離脱してて、どうせなら外に出てみたい！と興味本位で適当にふわふわ浮かんでいると、全く知らないところ…それも、警備が厳重そうなお城の前に来てしまった。
ほんとにどこだよここ
１週間くらいずっと移動していたから、元の体からは多分相当遠い。
そもそもあれがどこでここがどこなのかも分からない。詰んだ
仮にも幽霊だからか、疲れとか空腹とか、そういうのは一切来ない。
夜目は効いていたし、夜だろうが昼だろうが関係無く浮遊していた為、本当に迷子である。
『…まぁ私の事誰も視えてないし城内見学でもするかぁ』
不法侵入だとか幽霊には関係無い。
門兵の人にお辞儀をして門をすり抜ける。…わ、大きい
城内に入ると、取り敢えず壁に傷が入っていることに違和感を感じた。
……刺客と戦いでもあったのかな。
まぁ気にするだけ無駄か、と傷が入っている壁の横を通り、階段を上る。…えっ、喫煙室ある
城に喫煙室…？中では青っぽいスーツを着た人がタバコを吸っている。…見なかったことにしよう。
そのままどんどん進んでいくと、金属がぶつかり合う音がした。窓の外を見てみると、金髪の人とニット帽を被った人が何やら戦っている。
金髪の人は剣、ニット帽の人はシャベル。その２人を囲むようにして軍服を着た人達が沢山いる。…もしかしたら、ここって軍事国家でここが本部…？
まぁ私には関係ないしいいや、とまだ行ってない道を進む。
農業をやっている人が居たり、剣を持った黒髪の人に黄緑のパーカーを着た人が追いかけられていたり…と。
騒がしいけど楽しそうだな、なんておもいつつ３階に登った時だった。
「お前ちょっと止まれぇ！！！…ってうぁっ！？」
私をすり抜けて壁に激突したオレンジ色の服を着た人。
いたたたた、とぶつかった場所を擦りながら、白い布に黒い字で“天”と書かれた雑面をした人は私を睨んだ。
…いやまぁ、私は視えていないはずだから後ろに誰か＿＿＿
「お前やお前！！何後ろ見てんねん、お前しかおらへんやろがい！！」
『…？』
「首傾げんなや…俺の言ってる事通じる？あんさん侵入者やろ？」
…この人、もしかして
『私、視えます？』
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零音(プロフ) - 千菜さん» ありがとうございます！！よければこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年10月21日 14時) (
レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！この作品大好きです！これからも応援しています (2020年10月21日 11時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 暇人な名無しさん» コメントありがとうございます！そうです！視えるタイプです…！！ (2020年10月18日 21時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - snさんまさかの視えるタイプ...!?...でもまあ名前に神ってついてるぐらいだしちょっと納得？ (2020年10月18日 19時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 春さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年10月16日 17時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零音 | 作成日時：2020年9月15日 20時
