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side.A
帰りの支度をしている間、後ろで大きな音がして振り返るとしょっぴーが頭を抱えて倒れていた。
必死になって誰かを呼びに行こうとすると腕を捕まれ、止められてしまった。
回らない頭を必死に回し、電話でマネージャーに伝えることに。その後の対応は全部マネージャーがしてくれた。
あとは、チーフマネージャーがふっかと照くんの現場にいるみたいだから、連絡をして連れてきてもらった。
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side.Fukazawa
俺と照で収録を1本終え、帰り支度をしているとチーフマネージャーが慌てた様子で楽屋に入ってきて俺たちに伝えた。
「翔太が倒れたって!病院行くよ!」
俺と照は顔を見合せた。このままじゃAも危ない。
もう崩れる寸前だったA。今倒れる翔太を目の前にしてしまったら…
病院に行く道中、チーフマネージャーによると、
翔太が倒れたという連絡はAから届いたらしい。
そしてその声は明らかに震えていたと。
“ついた。ここの1065室だって”
急いでその病室に向かった。
ガラッ
深澤
「A!」
岩本
「翔太!」
俺たちが声をかけると、ベッドの横に座っていたAが、振り返った。その目にはたっぷりと涙が溜まっていた。
『ふっか…照くん…』
深澤
「A、」
Aの方へ行き、抱きしめると今まで溜め込んでいたのだろう涙がボロボロと溢れ出していた。
肝心の翔太はと言うと、まだ管に繋がれて眠っていた。
すると、翔太の手がピクリと動いた。
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作者名:あおだるま | 作成日時:2023年8月6日 10時