特異体質持ってます 3 (ページ9)

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side．Watanabe

今日のバラエティ番組、なんでコイツとなんだよ。

なんて思ってたけど、一緒に番組に出て思った。

コイツ、バラエティでなかなか心強い。

康二も安心するけど、MCの人が肝心な時とかに話を振ってるのを見て、信頼されてることも見て取れる。

そんな中、俺の今日の嫌なコーナー。

MC
｢じゃあVTRにあったみたいに、ここにいる誰かにタライ落としを体験してもらいましょう！
体験してもらうのは〜…？｣

渡辺
｢はいっ！渡辺です！｣

｢えぇ〜！？｣

｢ほんとに！？｣

｢ジャニーズこんなのやって大丈夫？｣

渡辺
｢はい！｣

MC
｢滝沢くんに許可は頂いております｣

｢なんで許可したの？｣

『しょっぴー頑張れ！』

渡辺
｢おし、行ってくる｣

コイツもメンバーらしいから、いつも通りであろう様子を演じて。

仕掛けは複数ある紐の中からどれかを切ればタライが落ちてくる仕組み。

渡辺
｢違うものを最後まで選び続けたら落ちないんですもんね？｣

MC
｢そうです！ではお願いします！｣

MCの人のその合図で1本目を切ると、いきなりタライが落ちてきた。

ﾊﾞﾝｯ!

渡辺
｢いったぁ〜！｣

｢ある意味強運だね笑｣

渡辺
｢タライってこんなに痛いんすか！？｣

改めて芸人さんの凄さを実感した。

その後も少し頭がジンジンしたまま収録を終えた。

そのまま楽屋に戻り、衣装を着替えて帰りの支度をしていると、なんだか急激に頭が痛くなってきた。

渡辺
｢…っ、！｣

ﾊﾞﾀﾝｯ

『しょっぴー！？』

渡辺
｢…っ、｣

『しょっぴー！翔太くん！翔太くん！
大丈夫！？誰か呼んで…』

何も考えずに俺はアイツの腕を掴んでいた

『…とりあえずマネージャーに電話するね』

誰かを呼びに行こうとしたところを引き止めてしまい、その場で電話でマネージャーに連絡をしているようだった。

しばらくしてマネージャーが到着し、救急車を呼んだと言うのでそれに乗った。そこで俺の意識は途切れた。