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翔太は念の為にしばらく入院という形になった。
家に帰り、Aは部屋にこもった。
今日仕事で翔太の元に行けなかったメンバーにも伝えるため、8人でリビングに集まり、俺たちが得た情報の事の全てを話した。
向井
｢だからふっかさん俺が電話した時どこにAが行きそうか聞いたんや｣
深澤
｢そう。｣
ラウール
｢Aちゃん…｣
岩本
｢お医者さんにも聞いたんだけど、稀に起こることらしくてさ、｣
目黒
｢誰かの記憶だけすぽんって抜けたりするらしい｣
宮舘
｢その記憶って戻るの？｣
目黒
｢どっちの事例もあるって｣
岩本
｢何も思い出さないまま新しい記憶が重なっていくこともあるし、途中で思い出すこともあるって｣
阿部
｢なんかこれをしたら思い出しやすいみたいなのってないの？｣
佐久間
｢それはまだ分かってないんだって。｣
深澤
｢ほんとにこれは運としかまだ言えないらしくて…｣
ラウール
｢なんで〇〇ちゃんの記憶だけ…｣
その日はみんなAの心配をしていた。
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＿＿＿翌日、
阿部
｢あっ、Aおはよ、｣
『おはよ！』
宮舘
｢え…？｣
『なに？笑』
佐久間
｢いや、昨日部屋にこもりっきりだったし…｣
『あー、うん。
昨日色々考えて、しょっぴーの分も頑張ろうって思ったの。
しょっぴーのしてたことを私がすることによって、ファンの人にもしょっぴーのことをこの期間で1ミリも忘れさせないようにしないとって。
そう考えたらもうすることいっぱいになっちゃって！』
明らかに空元気だった。
それは誰が見てもわかる。
さすがに誤魔化しきれないほどのショックだったんだろう。
翔太が帰ってくるまでの間は、仕事が終わったら自室に戻り、またそこから仕事に向かって……という繰り返しで、メンバーに会うのは｢おはよう｣と｢おかえり｣の時くらいだった。
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作者名：あおだるま | 作成日時：2023年8月6日 10時
