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スタッフ
「この中には体質を持っている人にしか効かない毒薬が入ってます。私とAさん、一緒に打ってここで一緒にいなくなるんです。」
『なんであなたも一緒に…』
スタッフ
「私はいても意味ないんです。どうせあなたと繋がる手段でしかなかった。」
『どういう、こと…?』
スタッフ
「……この世界に入るまでも、入ってからも、お付き合いさせてもらっていた人がいた。でも、その人たちはみんなSnow Manの存在を知って、Aさんを知って私から離れていく。あなたの体質にやられたの!」
『そんな、』
スタッフ
「一般の人だからね、効きやすいの。体質が。
……あなたの場合はそうでも無いか。誰にでも好かれるんだもんね。現に私だってこんなにも憎いのに大好きなんだもん。
……、ズルいよ!」
『……。』
スタッフ
「なんで!なんであんたばっかり!!」
『ごめんなさい、』
スタッフ
「謝んないで!惨めになるじゃない!」
『でもなんでそこまで、』
スタッフ
「私の所属する事務所がちょっと闇っぽいことは知ってた。知って入った。何があってもあなたに近づきたかったから。
事務所に所属できた時、既に惹かれていた私はチャンスだと思った。あなたと一緒になれるのなら何だっていい。この憎しみも愛しさも一緒にあなたと消えるの。」
『そんな、』
スタッフ
「この薬、どうなるかは私も分からない。いつ効いてくるのかも、どんな効果なのかも。ただ、体質が狂うことだけが分かってる。一緒に狂いましょう♡」
そう言って壁に追い詰められ、恐怖で動けなくなっていた私は注射器に入っている薬を私と彼女で半分ずつ打たれた。
スタッフ
「24時間以内には身体中に回るみたいだから、明日のニュースが楽しみね♡」
そう言って彼女は去って行ってしまった。
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作者名:あおだるま | 作成日時:2023年8月6日 10時