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何か違和感。そう思って勘に好かれる体質を出そうと思った時だった。



スタッフ
「あ、体質出しちゃダメですよ?」

『え、』



スタッフさんは体質について知らないはず。
一般の人と同じスタッフさんは、体質を持っていても知らずにいることが殆どだから。


『もしかして、どこかの事務所の方ですか…?』



事務所に所属している人は体質を理解している人が多い。
なぜなら、自分が体質持ちだから。
かと言って事務所に所属している人がみんな体質持ちってわけじゃないんだけど…。



『1度聞いたことがあります。所属すると体質が強くなる事務所や体質があるって。』

スタッフ
「そんなことまで知ってんだぁ。さすが、天下のAさんは違いますね。」

『いや、言い方…』

スタッフ
「だってぇ、Aさんみたいなそんな強い体質欲しいじゃないですかっ!‪☆
私の憧れなんですっ!」



そう、不敵な笑みを浮かべながら私に喋る。

体質を使わなくても感じた彼女の不気味さ。
逃げようとした時にはもう鍵の閉められた密室にいた。


『…戻ります。他のスタッフさん、探してくれてるかもしれないし。』

スタッフ
「逃げようとしても無駄ですよ。そこの鍵、中からも鍵がないと開けれないんです。そしてその鍵は今私が持ってます。
あっ、あと、他のスタッフさんにはAさんが体調不良で暫く楽屋で寝ていたいと言っていたと伝えているので、そうですね…、あと1時間くらいは来ないんじゃないですか?」

『なんでっ、』

スタッフ
「なんで?心当たりがないとでも?」

『、、、体質…?』

スタッフ
「なぁんだ。分かってるじゃないですか。私はその体質が憎いんです。」

『でも、私にはどうすることも…』

スタッフ
「分かってます。だから私がどうにかするんです。」

『え…?』

スタッフ
「Aさん、あなたには消えて頂きます。私と一緒に。」

『私と一緒に、?』



そう言って彼女は注射針を1本取り出した。

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作者名:あおだるま | 作成日時:2023年8月6日 10時

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