特異体質持ってます 3 (ページ24)

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それはなんでもない日。
いつも通り仕事をこなしているときだった。

スタジオのセットでのドラマ撮影中、はじめはいつも見ないスタッフさんが混じっているなぁと思う程度だった。

それが確信に変わった時にはもう手遅れだった。

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上手く段取りが進みすぎて次のシーンまでに少し空き時間ができたので楽屋で待機していると、扉がノックされ、返事をして出てきたのはさっき私が気付いたあまり見ない顔のスタッフさん。

スタッフ
｢待機時間できちゃってすみません…！｣

『いえいえ、大丈夫ですよ。次も巻で終わらせましょ！』

スタッフ
｢ありがとうございます！もしかしたら次のシーンの準備も早めに出来るかもしれなくて、そうなったら早めにお呼びすると思うので、それだけお伝えしに来ました。｣

『すみません、わざわざありがとうございます。』

スタッフ
｢ではすぐ準備してきますね！｣

『はい、ありがとうございます。気をつけてくださいね。』

新人さんなのかな。元気だなぁ。

その新人さんに少し元気をもらって、待機していると、すぐに声をかけに来てくれた。

スタッフ
｢お待たせしました！準備整ったのでご案内します！｣

『はやっ、ありがとうございます！今行きます！』

スタッフ
｢あと、同時進行になっちやって、スタジオが変わってしまったのでご案内しますね！｣

『あ、そうなんですね。ありがとうございます。』

なんの疑いもなくついて行くと、段々とひと気がなくなってきた。

『あの、こっちですか？さっきのスタジオから随分遠いけど…』

スタッフ
｢そうなんですよ〜、急遽だったので離れたとこしか取れなくて…｣