特異体質持ってます 3 (ページ22)

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やっぱなしでページ22

side．Watanabe

今日は久しぶりにAとoffが被ったから今買い物に来てるとこ。

『あっ、これもいいな…んー、こっちもいいし…』

服や雑貨をじーっと眺めては手に取って唸ってみたり、それを置いたと思えば違うところに目をやってキラキラさせながら近付いたり。

『ねぇねぇ、どっちがいいと思う？』

渡辺
｢えっ、…どっちでもいいんじゃねぇの｣

『あっ、それ良くないんだよ？女の子にどっちでもいいは興味持たれてないって思われちゃうからね？』

渡辺
｢いやっ、そういう訳じゃ…｣

『分かってるよ笑』

渡辺
｢てかさっきから何を悩んでんの？｣

『ん？ひみつー！』

朝からこうだ。俺には教えてくれない。

渡辺
｢買い物ならふっかの方がいいんじゃねーの？
あいつだったらなんでも買ってくれると思うけど。｣

『そう？
私にとってはしょっぴーも同じくらい買い与えてるけど？笑』

渡辺
｢え、うそ。｣

『ほんと』

そんな自覚なかった。
いや、Aが強請ったものを断ったことはないけど。

…そういうところか。

『ふふっ、思い当たる節あったんだね』

渡辺
｢まぁ、何となく。｣

『みんな結構甘いよ？私に。』

そりゃそうだろ。と口にしかけたけど、
それはさすがにAが調子に乗るからやめといた。

さんざん雑貨を買い漁って、あとは服とアクセサリーが欲しいらしい。

渡辺
｢ねぇA、｣

『ん？』

渡辺
｢そろそろさ、、｣

『あっ、ここ入ろ！来たかったんだぁ！』

渡辺
｢えっ、｣

『ふふっ、そろそろ疲れてくるかなぁと思って』

渡辺
｢俺の事わかりすぎだろ笑｣

『顔に出すぎなの笑』

渡辺
｢え、まじ？｣

『うん。まぁ私もちょっと疲れた来たしね』

渡辺
｢ふはっ、笑｣

『タイミングもバッチリじゃん？』

渡辺
｢まぁな？｣

得意げに話すAに、改めて愛おしさを覚えた。

『だし、あとちょっと付き合ってもらわなきゃだしね！』

渡辺
｢えっ｣

やっぱ今思ったことなしで。笑

．