特異体質持ってます 3 (ページ21)

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眠れない日ページ21

side．Fukazawa

ｺﾝｺﾝ

深澤
｢はーい、誰〜？入っていいよ〜｣

『A。』

深澤
｢うぇっ、A！？どうした！？｣

ｶﾞﾁｬﾘ

夜中、明日はオフだしと思ってゲームをしていると、俺の部屋の扉をノックする音が聞こえたので誰か確認してみると、訪問者はAだった。

慌てて扉を開けると寝る準備をバッチリして枕を抱えるA。

『寝れない…』

深澤
｢ごめん、ゲームの音うるさかった？｣

『んーん、じゃなくて…』

深澤
｢目が冴えちゃってんのか。｣

『うん…どうしよ…』

深澤
｢一緒に寝る？｣

『でも、ゲームするんでしょ？』

俺がプレイしていたゲームを見つめてAは申し訳なさそうに話す。

深澤
｢だいじょーぶだって。ゲームなんかいつでも出来るから。｣

『でも…』

深澤
｢じゃあまたAが空いてる時に一緒にゲームしよ？それでいいから。｣

『ほんと？』

深澤
｢もちろん。ほら、おいで？｣

『ありがと』

Aを部屋に入れてベッドに寝かせると、一緒に横になると、ふわりと抱きしめる。

多分、俺の部屋から光が漏れてるのが見えたから俺の部屋に来たんだろうけど、Aが寝れない時、よくこうやって抱きしめてあげてたなぁとふと懐かしくなった。

深澤
｢おやすみ、お嬢さん｣

『おやすみ…ふっかの手落ち着く…』

深澤
｢それはよかった｣

数回頭を撫でてると寝れないと言っていたのが嘘かのようにすやすやと規則正しい寝息を立てて寝始めた。

深澤
｢あら、もう寝ちゃったの？｣

寝れないって言ってたのにこうするとすぐ寝ちゃうところ、相変わらず安心してくれてんだなって嬉しくなるんだよな…

あー、一緒に寝てんのバレたら明日メンバーうるさいだろうなぁ。笑

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