・ ページ18
.
渡辺
「はぁ…ったく。まじでさ…。」
『ごめんって。』
車をしばらく走らせて毒突きはじめたしょっぴーにAが軽く謝る。
渡辺
「その言い方思ってねぇだろ。」
『思ってる思ってる。』
渡辺
「ほんっとにさぁ。なんで俺らには散々危ねぇからとか言っといて自分はあんなに体質出すんだよ。」
『だって、めめが危なかったんだよ?』
渡辺
「あのストーカーだろ?知ってるよ。」
『いーや。分かってない。あの子、刃物隠し持ってた。』
渡辺
「は!?」
『ほら、分かってない。』
渡辺
「はぁ…」
『私の出るタイミング間に合わなかったらめめのことやっちゃってたかも知れないんだよ。そんな目してたもん。』
渡辺
「でもな、それでAが危険な目にあうのは違うだろ。」
『だって私ができるのそれくらいしかないもん…』
渡辺
「目黒は男。んで、相手は女。力でどうにかなるの。そんで、Aは女で、ファンは男だろ?力じゃどうにもなんないだろ。」
『でもちゃんと今日は選んだよ?』
渡辺
「…俺が近くにいるのわかってたか。」
『当たり前じゃん。私の体質舐めないで?』
渡辺
「でもストーカーの子が今日来るとは限んないだろ。」
『来るよ。だって、あの子毎日いたでしょ。ぜーんぶ把握済みっ!』
渡辺
「今回は人が少なかったからマシかもしれないけど、ほんとに心臓何個あっても足りないから。マジでやめて。」
『ん〜、それはみんな次第かなぁ?』
渡辺
「違うの。お前がやめるの。」
『ん〜考えとくね?』
渡辺
「はぁ…」
そんな会話をしているうちに、いつの間にかシェアハウスにたどり着いていた。
573人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおだるま | 作成日時:2023年8月6日 10時