特異体質持ってます 3 (ページ17)

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人だかりを眺めるしかできなかった俺の目の前に、1台の車が止まり、そこからしょっぴーが降りてきた。

渡辺
｢ごめん目黒、遅くなった。｣

目黒
｢あっち、、｣

渡辺
｢うわぁ、｣

目黒
｢ごめん、俺のせい…｣

渡辺
｢その反省は後にして。とりあえずAが先。｣

ものの3分程できたしょっぴーは、人だかりを見て嫌そうな顔を一瞬したものの、すぐにかっこいい男の顔をして人だかりに突っ込んで行った。

渡辺
｢A〜迎えに来たよ〜｣

『翔太くんっ！』

中で何が起こっているのかは見えないけど、しょっぴーがAを呼ぶと、Aの嬉しそうな声が聞こえてきた。

そして、人だかりが道ができるように2つに割れてそこからしょっぴーがAの腰を抱いて出てきた。

そしてAを車に乗せ、帰る体制に。

渡辺
｢目黒早く乗って｣

目黒
｢あ、うん｣

しょっぴーに声をかけられてハッと我に返り車に乗り込む。

俺が乗ったのを確認すると、窓を開けて俺らを見ているファンに

渡辺
｢じゃ、またどっかで見かけたら俺らのこと、見守っててね？｣

そう告げて車を発信させた。

少しの間は走って着いてくるファンもいたけど、すぐに追いつけなくなって諦めてた。