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一応簡単な変装をして、少し人の減る所へ出てAを待っていると、ある人に声をかけられた。
「あの、れんくん。」
目黒
「…え?」
確認すると、俺をストーカーしている子だった。
「れんくん、ずっと近くにいたんだけど、気づかなかった?」
目黒
「え、いや、俺は…」
「れんくんだよね。ほら、この爪の形とか目の形。毛先もれんくんのだよ?変装、こんなんじゃ分かっちゃうよ。」
ゾワっとした。本能的な何かが危ないと言っていた。
でも、俺はその場から動けず、この子の何かに縛られているようだった。
そして、ストーカーの子の手が近づいてきた時だった。
『れんっ!』
目黒
「へ?」
『いたぁ!もう、探したんだよ?』
びっくりするくらい可愛いAが、帽子をかぶっただけでほぼ変装もせずに俺の前に現れた。
しかも多分、体質めっちゃ出してる。
「あのー、道教えてくださ…え!Aちゃん!?」
『あ、バレちゃった?』
「バレるも何も!めっちゃ好きです!」
『え〜ありがとう♡』
「う〜わっ!可愛い!」
Aに道を聞きに来た男はAのファンだったらしく、しかも大声で話すので周りの人が気が付き集まってくる。
「え、Aちゃん?」
「これプライベート?」
「やばっ、生Aちゃんだ!」
「え、Aいんの?」
一気に人だかりができ、Aは見えなくなってしまっていて、ストーカーの子はいなくなっていた。
その時、AからLINEが届いた。
ピコンッ
Aこのまま多分抜け出せないから、マネージャーかしょっぴーここに呼んで?
Aできればしょっぴーのがありがたい
Aからの要請に、すぐにしょっぴーに連絡をすると、近くにいるからすぐ来れるとの事だった。
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作者名:あおだるま | 作成日時:2023年8月6日 10時