オオカミくんと子羊ちゃん【伍代直樹】

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その後も、殴られ続け私の意識は朦朧としていた。
市松連中の笑い声のせいでもっと自分が剛や伍代くんのように強ければ良かったなという後悔と、痛みで身体が限界を迎え自然と涙が止まらない。




『もう……やめてｯ、、』




必死に訴えるが、江本は殴るのを辞めなかった。



「早く居場所を教えろ。」




『だから、、絶対に教えないってば…』




居場所を聞かれるが、意地でも答えない。
自分の身体がボロボロになろうと




「融通の利かない女だな。おいお前ら、やれ」





江本は周りにいた男たちを呼び、指示をした。
男たちはバットやパイプを持ち出しはじめる。
私は別の男によって抱えられ、江本と向き合う状態に。





「お姉さんさ、可愛い顔が台無しになってもいいの？」





『ﾂｯ……』





パシンっと乾いたような音が倉庫に響く。
ジーンと頬が痛い。






あぁ、もうだめなのかな私。
もういっそ殺された方がいい。
伍代くんに想いを伝えられないなんて悲しすぎる。
大好きだよってちゃんと言葉にして伝えて、デートだって行きたかった。
手だって繋ぎたいし、沢山伍代くんに甘えて欲しい。
でも、こんな夢みたいなこと叶いもしないんだろうな。







『助けて、、伍代くん…』







バンッ







意識がきれそうな時だった。
倉庫の扉が何者かに開けられ、陽の光が差し込む。
顔を上げ扉の方を見ると、3つの人影が






『……誰？』





「ﾌｯ、、遂に来たか。待ってたぜ














特服よぉ」




特服…？？




『剛、、？』




難「A！！安心しろ！俺がそいつをぶっ飛ばすからよぉ！」





大「おいこらてめぇら！！Aちゃんを離しやがれ！！」





大丸君も、、














伍「A！」








『伍代くん……？』













伍「待ってろ。今助けに行くから」

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