オオカミくんと子羊ちゃん【伍代直樹】

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放課後。
剛と帰る約束をしているので、約束の時間まで教室で暇を潰すことに。



『早く来ないかな〜』



夕日が教室に差し込み、暖かい。
私はこの暖かさと眠気に負け、1時間ほど眠ることにした。






〜〜〜
伍代side

白百合に着き、山羊を待つ。
30分ほど待ってみるが、山羊の姿は見つからない。


『電話かけるか、、』


そう思っていると、「あっ兄貴〜！」と声をかけられた。
振り向くとそこには島崎の姿が。


『だから兄貴って呼ぶな』



「いいじゃないですか！そんな恥ずかしがらなくても〜。あっ誰か待ってるんですか？もしかして俺っす『山羊待ってる』」



誰がお前なんか待ってんだよ…



「ですよねぇ〜笑
あっ山羊なら教室で寝てましたよ」



『はぁ？』



「起こしてきましょうか？」



『いや、呼びに行くからいい』



ほんっと、山羊といたら調子が狂う。




−−−

白百合の校舎に入ると、市松と違い綺麗すぎて正直ビビった。
てか、広すぎるし山羊のクラスどこだよ。
島崎に聞いておけばよかったと後悔した。


1年のクラスがある廊下を歩くと、一つだけ教室の扉が空いていた。
中を覗くと



『あっいた』



机に突っ伏しながら寝ている山羊が居た。



『寝てんじゃねぇよ…』



近づいてみると、気持ちよさそうにすやすやと寝ていた。
俺は山羊が寝ている机の近くにしゃがみこみ、山羊が起きるまで観察してみることにした。



面白い夢でも見ているのだろうか、ほんのり笑みを浮かべている。閉じた瞳を彩る長いまつげ、ぷっくりとした唇。


いやいやいや、どこ見てんだよ俺。

というか、




『無防備すぎんだろ』





この後の記憶はあまりない。
気づくと、目を覚ました山羊と目が合った。
それに何故か距離が近い。





「えっと、、伍代くん？」




『え』




「いっいま、、」




山羊は顔を真っ赤にして俺を見つめている。





『…迎えに来た。ほら帰るぞ』





この場にいられなくなり、直ぐに教室を出る。





もしかして、、俺…












山羊にキスした？

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