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廉side
「しょお、大丈夫かー」
紫「あ、れん…ごめんね」
「謝ることやないって。熱は？」
そう言いながら部屋に常備してる体温計を取り出して
紫耀の脇に挟み込む。
紫「もう熱無いって」
「アホ。顔赤いわ」
顔赤いくせに熱無いってホンマあほやわ。
あ、俺と紫耀は同室なんよ。
一緒に大阪から出てきたときから
紫耀とはずーっと同じ部屋で寝て起きてる。
「ほら、38℃ピッたし。これで良く熱無いって言い張れたわ」
紫「だってぇ、楽になったのは本当なんだもん」
何で熱が上がったんに楽になってんねん。
って言いつつ、紫耀に解熱剤を飲ませて
施設長さんから貰ったおかゆを食べさせる。
紫「美味しい、」
「美味い？良かった」
紫「ん、」
「食欲はあってよかったわ」
食欲は落ちて無くて良かった。
具合悪くなると食欲も落ちちゃうからね。
紫「ごちそう様」
「ん、よく食べた」
紫「ありがと、けほけほっ…はぁっ、けほっ」
ちょっと咳出て来ちゃったか―。
さっきまで落ち着いてたんやけどなぁ。
「少し横なっとき」
紫「ん、」
少し楽になった。とは言え８℃もあれば怠いやんな。
紫耀に横になるように促して食器を片しに部屋を出る。
男子「紫耀くん大丈夫？」
「うん。大丈夫やで。でもお熱あるからお部屋に入るんはダメやで？」
男子「わかったー！」
施設の小学生組の男の子にそう伝えて
施設長にごちそう様と伝える。
施設長「紫耀、珍しいね」
「ん？うん。寒かったりするし、喘息も顔出してるらしいから」
施設長「無理させちゃってるよな。お前らに」
「ん？そんなこと」
施設長「18になってここを出なきゃいけなくなって。それのストレスもあんだろ？」
小さい頃からお世話してくれてる施設長
やから俺と紫耀にとっては親のような、兄貴のような存在だから
比較的何でも気軽に話せる存在なんよね。
「ん、まぁ。言いにくいけど、多分」
施設長「だよなぁ」
「うん。でも大丈夫。俺らは」
施設長「廉、」
「ここで得たものはデカいし、別に1人になったりするわけやないしさ」
紫耀と少しの間一緒に居るし
あいつ等とも大学とかで普通に顔合わせるし。
まぁ自分の実家を失うような感覚に似てるから
寂しいっちゃ寂しいけどでも施設に預けられた時点で俺らの運命はそう決まってたんやもん。
施設長「強いな、ホント」
「まぁな」
それから紫耀をずっと1人にさせてるのが不安やから部屋に戻った。
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黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんばんは。いつもコメント下さりありがとうございます！！5周年、今年はいつも以上に6人の絆やメンバー感を出したかったのでこういう形にしてみました。マネさんにも活躍してもらったお陰でより深まったかなぁと。読んでくださりありがとうございます (6月4日 20時) (
レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 5周年話見ました。まさかメンバー全員がそれぞれやられてるって言う展開は驚きでした。マネさんの活躍がとても輝いていました。読んでてマネさんのカッコいい一面やキンプリを助ける姿はベストシーンでした。メンバーや先輩や後輩以外の人が助ける話はとても貴重でした (6月3日 19時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんばんは。いつも感想コメント下さりありがとうございます！頂けるたびにとっても嬉しい気持ちで胸がいっぱいになります。今回はいつもと違う風なお話しに仕上げたつもりです！笑楽しんでくださってたら幸いですm(__)m (5月11日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 入所記念話見ました。最初はまさか廉くんが黙ってメンバーの前から姿を消すなんてって驚きでいっぱいでした。全体的にシリアスって感じでした。見事に廉くんの肺がんが奇跡的に回復して良かったです。渡辺先生の弟が初登場しましたね。読んでる最中はドキドキしました。 (5月10日 23時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 廉くんの入所記念story見ました。続き待ってます！ (2023年4月29日 0時) (レス) id: f466d19626 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2023年1月21日 17時
