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「悪い、開けてくれ」
廊下からした声にエペルはさっと立ち上がってドアを開ける
大きな箱を持ったジャックが入ってきた
「それが物資？」
「そうだな、支給品だとよ」
オルトの言葉にジャックが頷く
監督生は箱の中身を見て量は充分だと言った
支給品の内容は2種類に分かれる
購買の弁当やサンドイッチ、トレイのケーキなどの食料と飲み物人数分
そして包帯、ガーゼ、湿布といった医療品
食料は一般的な高校生7人と小型魔獣1人のおよそ2食＋おやつ分
つまり部屋にいる8人が特に出かける必要が無いことを意味する
退屈そうなエースが椅子にもたれて口を開く
「いくら小遣いと食料付きとはいえ1日ここに居るのきつくね？」
「そうだな。ここでは訓練も出来ん」
「でも先輩のピンチじゃないか、夜まで我慢しよう」
不満気なエースとセベクをデュースがたしなめる
1年生たちが集められた時、リドルは全員に頭を下げて
「休日を返上して力を貸して欲しい」
と言った
何かあったのか聞く監督生にトレイが全員着いてくるように言い歩き出した
道中で簡単に説明された事をエースは思い出す
前から何かと顔を見る先輩、テルの一大事だと
暴力を受けて怪我をした
ショックでまともに受け答えができない
誰かが付きっきりになった方がいいがトレイたちは今から加害者に会いにいく
だから代わりに見ていてくれ
そんな内容だった
なぜ1年生全員なのかを問えば最初はテルと同じ寮のエペルだけの予定だったという
だが万が一テルが暴れたり容態が急変したら1人では対応し難い
あいつも呼ぼうこいつも呼ぼう、と案が出る内にいっそ全員をと話が固まったらしい
これだけ人数がいれば大抵の事は対処できる
何より治療ツールが搭載されているオルトがいる
テルが衰弱していて体への負担になるため気軽には使えない
急に怪我を回復させるとその分体力を消費する
それは避けなければいけないが緊急時にはオルトの出番が来るだろう
ともかくそんな理由で1年生たちは部屋に入れられた
さすがに大人数なのでテルの部屋では無くそこそこ大きな空き部屋1つを貸し切っている
文句を言ったエースもテルの様子を見てそんな気は失せた
それにアルバイトみたいなものだと思えとヴィルから小遣いも出る
リドルのレアな姿も見た事だし、と請け負っていた
「はー、にしても何だろうな、テル先輩の怪我」
「詳しくは後！って放り込まれたもんね…」
「後で絶対聞こうね！」
一年生たちは揃ってテルを見やって首を傾げていた
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共喰い@誰か・・・私に宿題の答えを・・・・(プロフ) - な、なんだこの神作品は・・・！更新頑張って下さい！ (8月10日 19時) (
レス) @page1 id: 6f0674a1a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とことこ | 作成日時：2023年7月14日 19時
