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まふまふside
目の前に広がる光景を現実だとは思いたくなかった、
だって、そらるさんだってAのこと大事な筈なのに、仲間の生命を優先にって言ってたのに、此方から相手に差し出すなんてこと、ある筈ないでしょ、？
そらるさんと目が合って、覚悟を決めているようなその瞳に問いかけたくなる。
その覚悟は、どういう覚悟なの？と、
思わず走り出していた。
やっぱり僕は、彼女のことになると周りが見えないし、自分のことも見えなくなるみたい。
現に、身体が言うことを聞かなくて上手く走れない。でも足を止めることはしなかった。
｢来るな｣
いつもと違うそらるさんの声に、歩みを遅くする。
あの時、俺がやるからって言ったじゃないか、
任せたくなかったけれど、僕なんかよりそらるさんの方が彼女を救える確率が高いことを頭では分かっていた。
、、分かっていたけれど、それでもこんな結末なら、、無理してでも僕が行ったんだ、！
そらるさんの言うことなんか無視して、突き飛ばして、彼女の元に僕が、、
なんて、結局力が足りないのは自分のせいで、あの時彼に任せたのも自分の癖に、。
人のせいにしている時点で僕はまだまだ子供だ。
｢そらるさん、どうして？納得なんかしないけど、ちゃんと説明してください、｣
僕が投げかけた質問は、違う奴が受け取った。
｢今にも死にそうなAを、俺が助けるんだよ？｣
｢、、巫山戯たこと言ってんなよ｣
｢まあ見てなって、｣
そう言うと、目の前の吸血鬼は自分の舌先にギラリと光る牙を深く沈めた。肉を噛み裂く音を耳が拾う。
、何してるんだ？此奴等がその程度で死ぬ訳ないと知っているからこそ、不思議に思った。
噛み千切った訳では無い様だが、ボタボタとかなりの血液が流れている。重力のまま滴る血は、既に血まみれの彼女の服を更に汚す。
と、luzはそのまま彼女に顔を近付ける。
血塗れの舌を、彼女の口にねじ込んだ。
その光景を見て、僕は何も考えられなくなって、
周りから音も消えて、
感情も無くなって、
ただひたすらに、その場に立ち尽くしていた。
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vt4966cjdf(プロフ) - すごく面白いです！！更新頑張ってください😤 (5月26日 21時) (
レス) @page15 id: 48ea68b868 (このIDを非表示/違反報告)
べあ - 吸血鬼になるとは想像つかなかったです…展開が読めなくて毎話わくわくしながら読んでます！ (2023年1月20日 9時) (レス) @page15 id: b2e7b104f0 (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - わたあめさん» ありがとうございます！そのお言葉だけで励みになります。ゆっくり更新ですがよろしくお願いします、！ (2023年1月16日 0時) (レス) @page14 id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - どのお話もめっちゃ面白くて毎回楽しく読ませていただいています...！これからも更新頑張ってください！！ (2023年1月14日 10時) (レス) @page13 id: da5fff30a0 (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - べあさん» そう言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます！ (2022年12月4日 9時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とこ | 作成日時：2022年9月21日 23時
