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そう言えば、夢の彼はどうして隊長のことを知っていたのだろうか。私の意識下の世界?に来られるくらいだから、記憶の中でも覗かれてるのかな、

、、なんだかそれは恥ずかしい気がするけれど、会おうと思って会える人では無い訳だし、また会った時にでも聞いてみよう。



今は現実、?それともまだ夢?

未だに地に足がつかない感覚が抜けていなかった。

暗闇の中でボーッとしている様な、そんな変な感覚。


そんな時、誰かの体温を感じて、口の中に鉄の味が広がった。

そのまま喉を通って身体の中へと流れて行く。


ソレが触れた部分が燃えるように熱くて、段々と痛みを伴った。

その痛みに引っ張られる様に、意識が覚醒する。

徐々に周りの音を耳が広い、鼻を通る血の匂い、そして身体の至るところが痛んだ。


ハッとして目を開くと、目の前にはluzの顔面。

状況を飲み込むことなんて出来る筈も無くて、ただ吸血鬼を見つめていた。

と、此方に気が付いたのか顔が離れて、ニコリと牙を光らせながら笑うluz。

口内の違和感が消えたことで、何となく状況を理解する。

キス、されてた?

嫌悪感とかよりも先に、身体が燃えるように痛くて苦しくて仕方がない。



『っう゛あ゛、、』



この苦しみを私は知っている、吸血鬼化のそれと同じだった。いや、それ以上か、。

視界がチカチカして、意識が遠くなりそう。



「Aっ!」



不意にまふの声がして、あれ?怪我してたんじゃなかったっけ、と思いながらも、それどころでは無かった。

近くに来た彼が、私を何かから護るように抱きしめる。

彼の体温がひんやりとして気持ちよかった、



「Aに何をしたんだ!!」



「俺の血液を飲ませたよ」



「っ、、そんなことで元気になる訳無いだろ!現に今苦しんでるじゃないか、!」



「え〜?Aの血を飲んで回復した人が言う台詞なん?」



まふはluzと何の話をしているのだろうか、私はさっきluzにキスされて血を飲まされた、?

そのせいでこんなに身体が熱く苦しいの?

私の血を飲んで回復したまふは苦しんでなんて居なかったのに、


これじゃあまるで、



「吸血鬼の血を飲んで適合した人間は、吸血鬼になれるんだよ、ロマンチックでしょ?」



嗚呼、私は吸血鬼になったのかと、頭はやけに冷静だった。

嫌でも信じる他無かったのだ。

徐々に伸びる爪や牙に、気が付かないフリなんて出来なかった、


なにがロマンチックだ、


悪夢じゃないか、。




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vt4966cjdf(プロフ) - すごく面白いです!!更新頑張ってください😤 (5月26日 21時) (レス) @page15 id: 48ea68b868 (このIDを非表示/違反報告)
べあ - 吸血鬼になるとは想像つかなかったです…展開が読めなくて毎話わくわくしながら読んでます! (2023年1月20日 9時) (レス) @page15 id: b2e7b104f0 (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - わたあめさん» ありがとうございます!そのお言葉だけで励みになります。ゆっくり更新ですがよろしくお願いします、! (2023年1月16日 0時) (レス) @page14 id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - どのお話もめっちゃ面白くて毎回楽しく読ませていただいています...!これからも更新頑張ってください!! (2023年1月14日 10時) (レス) @page13 id: da5fff30a0 (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - べあさん» そう言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます! (2022年12月4日 9時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とこ | 作成日時:2022年9月21日 23時

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