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そらるside





その状況を見て焦る気持ちとは裏腹に、頭はやけに冷静で、視界に入る情報を只管整理していく。

疲弊していて動けない筈のnqrseが剣を投げたのだ。自分のトップが刺されて、彼女に対する殺意が働いたのだろう。トップが刺されたと言うのに驚いた顔をしているだけの茶髪とは大違いである。それくらいで死ぬ訳がないと分かっているとは言え、多少なりとも彼女に敵意を出すべきではないだろうか。nqrseの方が人間味があるようにすら感じる。luzに対する忠誠心が強いのだ。

そんな今まで動かなかった吸血鬼が、急に剣に手を伸ばした。かと思うとそのままluzと対峙する形になり、luzが振り下ろした剣を受け止める。

、、仲間割れか、?



「何するんめいちゃん、流石に今のはnqrseが悪いよ?」



「るったんの気持ちも分かるけど、今俺がどいたらnqrse死んじゃうもん」



「ねぇnqrse、おいたが過ぎるよね?」



そう言う吸血鬼に抱えられている彼女は気を失ったのか、ぐったりしている。luzは先程とは違い今回は右手で剣を握っているので、Aは片手で抱き寄せられている。、、と言うより最早nqrseへの怒りに意識が行き過ぎて、彼女のことは雑になっている様な感じだ。

Aが傷付けられて怒っている筈なのに、原因となった彼女のことより目先の怒りが優先らしい。現に彼女は刺された箇所から血がとめどなく流れていると言うのに、処置も何もせず怒りに身を任せている。

正直、今がチャンスだろう。どういう理由であれ、少なくとも意識がAから逸れている今しかない。



「nqrse?何か言いなよ」



「luzくん、俺に免じてnqrseの失態に関しては見逃してくれない?」



茶髪が真剣な声色でそう言うので、此奴でもこんな声が出せるのかと、そう思った。さっきまであだ名で呼んでいたluzのことを名前で呼んだところからも、真剣なのが分かる。2匹の圧がぶつかり合って、息を呑む。茶髪がかなりの手練であることは予想していたが、ここまでとは想像もしていなかった。



「どういう状況すか」



彼が此方に向かっていたのは気が付いていた。坂田達の処置が済んだのかうらたくんが俺の隣に立って、そう尋ねる。

うん、間違いなく今しかチャンスはない。



「Aを助けるチャンスだ、俺が彼奴の左腕を切り落とせる様にサポートしてほしい」



「了解」



俺の吸血鬼化が切れるのも時間の問題だ。

腰に刺していた剣を引き抜いた。







▽補足説明と続編→←▼忠誠



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とこ(プロフ) - こゆきさん» 嬉しいです、ありがとうございます!遅くなり申し訳ないです、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 11時) (レス) @page50 id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ばななさん» わざわざログインして頂き、嬉しいです、!ありがとうございます。遅くなりましたが、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます、お待たせしてすみませんでした、。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 続編待ってます… (2022年8月6日 23時) (レス) @page50 id: b05dbfc063 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - めちゃくちゃ面白い!!!普通にハマったw (2022年4月27日 17時) (レス) @page50 id: 405c20d148 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とこ | 作成日時:2021年6月6日 17時

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