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そらるside
まふまふ達の方向から吸血鬼の気配が増えたのには気が付いていた。
でも、赤髪を倒すまでは加勢できなかったのだ。だから少し此方に来るのが遅れた。
天月は茶髪を倒す前に加勢したみたいだけれど、結果的にそれは正解だったと言えるだろう。此方に動ける人間は誰一人いなかったのだから。
志麻さんはずっと1人で闘っていてくれたにも関わらず、最後まで俺の横に立って共闘してくれた。しかし、体力が限界なことは一目瞭然だった。
赤髪を戦闘不能にした後、そのまま緊張の糸が切れるように倒れ込んだ志麻さんへの応急処置をうらたくんに頼んで、俺だけ此方に来た。
坂田もうらたくんが看てくれている。大丈夫そうだったら副隊長である彼も加勢してくれる筈だろう。
そして現在、立っているのも不思議な位のまふまふを引き留めている。腹部を大きく切られた彼が、下半身を上手く動かせる訳が無いのだ。傷口がくっ付いているのが怖い位だ。彼は俺に「僕できます、」と伝えてくる。
「お前の言いたいことも分かる。でも、俺がやるから。だからお前はここで安静にしていてくれ。」
「、っ、そらるさんじゃダメなんだっ、、僕がやらなきゃ、」
苦しそうな表情をする彼を見て、彼の意志を汲み取って闘わせてあげるのが正解なのか、それでも命を優先させるのが正解なのか、分からなくなる。
戦闘には2パターンあると俺は思っている。
命(仲間)を護る為の闘いと、自分の為の闘いだ。
つまり、目の前の彼は今、自分の為の闘いをしようとしている。
これが万全な状態だったなら、どれだけ強い相手だろうと行かせてやるんだ、。
でも彼の今の状況は、もし少しでも躓いたとしてみろ。それだけで傷口はパックリ開いてしまうだろう。
闘える訳が無いんだ。
「分かった、じゃあ一つだけ質問させてくれ。お前の目的は何だ？Aを助けることか？それとも、Aを傷付けた奴等を倒すことか？」
結局のところ、どちらも同じでは？と思うかもしれないが、この2つには大きな違いがある。
少し誇張して言えば、助ける為に敵を倒すのと、敵を倒して結果的に助けることになる、と言うニュアンスになる。
もし、助けるのが目的ならば、奴等と今は闘わずAをどうにか奪って逃げれば良い。
しかし、倒すのが目的だとすれば、闘って負けた場合Aは連れて行かれることになる。
まあ、聞かずとも答えは分かっているのだけれど、。
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とこ(プロフ) - こゆきさん» 嬉しいです、ありがとうございます！遅くなり申し訳ないです、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 11時) (
レス) @page50 id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ばななさん» わざわざログインして頂き、嬉しいです、！ありがとうございます。遅くなりましたが、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます、お待たせしてすみませんでした、。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 続編待ってます… (2022年8月6日 23時) (レス) @page50 id: b05dbfc063 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - めちゃくちゃ面白い！！！普通にハマったw (2022年4月27日 17時) (レス) @page50 id: 405c20d148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とこ | 作成日時：2021年6月6日 17時
