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まふまふside





正直言って、今無理したら命が危ないと思う。

よく映画とかで自分の死を悟り、もうそろそろ死ぬのが分かると口にするシーンがあるけれど、本当に自分の命の危機って分かるものなんだなと感じた。

でも耳に入って来た会話を聞いて、自分の命どころでは無かったのだから仕方が無い。

彼女は今、身体的ダメージが酷く動けない状態だろう。しかし、それ以上に精神的ダメージが大きすぎる。

彼女が壊れてしまう気がした。

僕達も吸血鬼の手の平で転がされていたということだけど、そんなことよりもAに対する彼奴等の発言一つ一つが僕の癇に障る。

脚に力を入れると、ズキンと突き刺すような痛みが傷口からする。それでも、と思った時、un:cさんに飛びかかった天月くんを視界が捕える。

またお前か、と思うと同時に、動けない僕では正直Aを連れ戻すのは厳しい状況だ。悔しいが、来てくれて良かったと、そう思った。



「んもー!!まだ俺負けてないからね!!!」



彼を追いかけて来たであろう人間好きの吸血鬼は、所々傷付いているものの、至って元気だ。うらたさんと坂田はどうなったのだろう、?



「お!やっぱり るったん居たんだ!微かだけど気配感じたんだよねー!わざわざ戦場来るなんて珍しいじゃん、どーしたの?」



「めいちゃんお久〜、見て?やっと俺のとこに来てくれたんよ、」



心底愛おしそうな瞳でAを見つめるソイツを見ていると、反吐が出そうだ。

Aがお前の?そんな訳ないだろ、ふざけるな。

そんな瞳で彼女を見つめることも、彼女に触れることも、何もかも許さない。

今は傷口が痛むのも、気にならなかった。

ただ、身体は思うように動かない。

ガンブレードを支えにしながら、ずりずりと脚を引き摺るようにして彼奴等の元へと進む。



「Aっ!ボロボロじゃん、ってうわ!nqrseもボロッボロじゃん!!」



「、、うるせぇ、」



彼女があそこまで頑張ったのに、ピンク髪まだ生きてるのか。

じゃあ、僕が殺らなきゃ。

彼女をいつまでも抱きかかえている彼奴も殺らなきゃ。

僕がやらなきゃ。

僕が、。




「っおい!まふまふ!!」



急にガシッと肩を掴まれて、振り返るとそらるさんがそこに立っていた。



「そらるさん、ぼく、やらなきゃ、」



「っ、、まふまふ、お前はもう動ける状態じゃない。分かってくれ、」



大丈夫だよそらるさん。


そんなことより大切なことなんだ。


大切な、、





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とこ(プロフ) - こゆきさん» 嬉しいです、ありがとうございます!遅くなり申し訳ないです、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 11時) (レス) @page50 id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ばななさん» わざわざログインして頂き、嬉しいです、!ありがとうございます。遅くなりましたが、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます、お待たせしてすみませんでした、。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 続編待ってます… (2022年8月6日 23時) (レス) @page50 id: b05dbfc063 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - めちゃくちゃ面白い!!!普通にハマったw (2022年4月27日 17時) (レス) @page50 id: 405c20d148 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とこ | 作成日時:2021年6月6日 17時

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