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お世辞にも動けるとは言えない程ボロボロな彼は、きっと辛うじて傷がくっ付いているだけだろう。吸血鬼化は解けており、人間に戻っていた。立っていることすらままならないのか、ガンブレードを支えにして、よろよろと立っている。いつまた傷が開いてもおかしくない。
遠くに寝ているセンラが動ける訳も無く、隊長達がどうなったかは分からないが、少なくとも今は此処にいない。
大して動けない人間2人で無傷な吸血鬼2匹、しかも向こうにはトップがいるのだ、勝ち目など無い、。闘かったところで結果は目に見えている。
それに、私に吸血鬼と対等に戦う術はもう無い。私は吸血鬼化が出来ない、その代わりにあの生きている武器を使っていたのだ。
あの武器を使って自分が強くなった様に錯覚していた。まあ、強い筈だ。なんせ、向こうのトップを使って闘っていたのだから。
「触るなも何も、Aは俺のだよ〜？俺がun:cさんにお願いして作った、トクベツなんやから」
luzとか言う吸血鬼は楽しそうにそう言いながら、私を軽々と抱き上げる。
勿論、抵抗する力なんて残っていない。まふには悪いけれど、仲間に合わせる顔も無い。もう好きにしてくれと投げやりになっていた。
「触るなって聞こえなかった、？」
彼の怒りを含んだ言葉が聞こえて、銃声が響く。
それをun:cさんが容易く剣で叩き落とした。力の差は歴然だ。万全の状態でも私達を上回っているだろう。
「一応これでもボスの右腕やらせて貰ってるんだ、luzくんに攻撃したいならまずは僕から倒してよ。」
こんな光景、見たくない。un:cさんとまふが敵対してるだなんて、、なんで、、なんでこんな事になったのだろうか、。
『、、も、、やめ、て、』
今の状態でまふが勝てる見込みは無い。もう仲間が傷付くのは見たくない。吸血鬼の思惑通りに転がされた私の事なんて、放っておいてくれて構わない。
絶望的な状況で、ガキンッと鉄同士がぶつかる音を耳が拾う。まふが剣を振れる程 動けるとは到底思えなかった。
「あれー？天月くん、めいちゃん倒しちゃったの？」
「そんなこと、どーでも良くないすか？」
ニッコリと笑った天月くんがそこには居て、実力のある彼だけれど、激しい戦闘をしてきたのが一目で分かる。
そんな姿でも余裕そうな表情をしている彼を見て、敵だったら恐ろしいなと思った。
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とこ(プロフ) - こゆきさん» 嬉しいです、ありがとうございます！遅くなり申し訳ないです、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 11時) (
レス) @page50 id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ばななさん» わざわざログインして頂き、嬉しいです、！ありがとうございます。遅くなりましたが、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます、お待たせしてすみませんでした、。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 続編待ってます… (2022年8月6日 23時) (レス) @page50 id: b05dbfc063 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - めちゃくちゃ面白い！！！普通にハマったw (2022年4月27日 17時) (レス) @page50 id: 405c20d148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とこ | 作成日時：2021年6月6日 17時
