▼歪 ページ39
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思い出していたのは、un:cさんからすーちゃんを貰った時のことだった。
「君にしか使えない武器なんだ」
そう言ったじゃん、ねぇ、un:cさん。私にしか使えない武器だよって、私に使って欲しいって、。
でも、私にしか使えないなんてこと無かったんだ。いや、もしかしたら私の特殊な血液を食事として力を増幅させていたのかもしれないけれど。
あの時、その場で少し指を切って、一滴の血液を綺麗なスカイブルーの刃に落とせば、スウっと消えて変形した武器。そんな光景に心の底から嬉しくなって、皆の役に立てると喜んだのが、馬鹿みたいではないか。
そんな喜ぶ私を武器の中で見ていた此奴は、何を思っていたのだろう。
名前まで付けちゃって、意思疎通出来たとか喜んで、、。
はは、笑えてくる。敵のトップと意思疎通してたの？何それ、。
私、皆の役に立つどころか役立たずじゃん。足でまといじゃん。まんまと騙されて調子乗って。
「A？せっかくやからお話しようや〜」
『、、さ、わるな、』
「え〜、ずっと傍におったんやから いいじゃん〜、すーちゃんって呼んでいいよ？Aしかそんな風に呼ばんし、」
嗚呼、吐き気がする。私、あの武器に結構話しかけてたよな、。
そんな自分が馬鹿みたいで、滑稽で、どうしようもなかった。
私、皆に合わせる顔ないなあ、隊長になんてどんな顔で会えばいい？ 、、もう、会う資格すら持ち合わせていないじゃないか。
自分がどうしようもなく惨めだった。
もう、いっその事、、
『ころ、して、、』
「あれ？un:cさ〜ん、Aどうしちゃったん？」
「大丈夫、Aちゃんは今少し混乱してるんだよ」
un:cさんが敵だなんて、そんなこと無いよね。
ちゃんと聞いた訳じゃないし、私の憶測でしかないし、うん、そうだよ。
それに彼は牙も無ければ爪も尖っていない。人間が吸血鬼側につくなんてそんなこと有り得ない。
有り得ない、よね、？
「Aちゃん、もう大丈夫だよ、よく頑張ったね。」
ほらやっぱり、un:cさんは味方だ。こんなに優しい手で私の頭を撫でてくれる。
だよねun:cさん、
「嗚呼もう、本当に可愛いなあ。君だけだよ、僕の期待に応えてくれたモルモットは」
とても愛おしそうな瞳で私を見つめる彼。
でもその瞳には何も映されていなくて、深い闇の様だった。
、、心臓を抉られるような感覚がした。
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とこ(プロフ) - こゆきさん» 嬉しいです、ありがとうございます！遅くなり申し訳ないです、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 11時) (
レス) @page50 id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ばななさん» わざわざログインして頂き、嬉しいです、！ありがとうございます。遅くなりましたが、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます、お待たせしてすみませんでした、。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 続編待ってます… (2022年8月6日 23時) (レス) @page50 id: b05dbfc063 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - めちゃくちゃ面白い！！！普通にハマったw (2022年4月27日 17時) (レス) @page50 id: 405c20d148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とこ | 作成日時：2021年6月6日 17時
