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何やら悩んでいる敵を見て、攻撃をどう仕掛けるか考える。



「ん〜、本気出したくないし、今日は帰るね!」



そう言うとバサッと羽を広げて飛び立つ吸血鬼。

あっという間に私達との距離は開いた。幾ら人間離れしている私達でも空を飛べる訳では無い。

それでも銃を取り出そうとホルスターに手を掛けた時、視界がぐにゃりと歪んだ。倒れそうになった私をまふが咄嗟に支えてくれる。

くそ、と思いながら最後に声を荒らげる。



『っふざけるな!私を連れ去るのが目的じゃないの!?逃げ帰ったら怒られるんじゃないの!?』



「いやね?出来れば連れ帰って来いって感じで、別に強制じゃないんだよ!だから俺は無理はしないの!

ってことで、ばいば〜い!」



まふがガンブレードで何発か撃つも、命中することは無かった。

強制じゃないのなら、わざわざ彼奴等が戦場に出向く理由とは何なのだろうか。勿論戦闘が好きだからというのも1つの理由だろうけれど、。

そんな私の思考を読み取ったかのように天月くんが答える。



「多分、戦闘力調査だろうね」



『戦闘力調査、?』



「人間達の強さを見てるんだよ。どのくらいレベルアップしたのか、とかさ」



人間達の強さが上がる前に仕留めた方が吸血鬼達からすれば都合が良いのでは?

何でそんな回りくどいやり方を、。



「そのついでにAを連れ帰れたらラッキー、くらいの気持ちなんだろうな、多分」



隊長の言葉に反応して、私を支えるまふの手に力が入るのが分かった。

今回は人間好きの吸血鬼だったから途中で帰ったが、あれが戦闘狂の吸血鬼だったらきっと激しい戦闘になっていたのだろう。

そういえば、私ふらついたんだっけ。自分の身体に意識を向けると、途端にダルさを感じた。視界も少し歪む。



『すーちゃん、もどって、』



シュンっと元の短剣に戻るのを見て、先程の血を吸われる瞬間を思い出した。血を吸わせ過ぎたかな、血液が足りない感じがする。



「A?顔色悪いよ、」



『うん、ちょっと血が足りないかも、、』



「本部に帰るまで僕の背中で休んでて」



そう言いながらまふは、フラフラしている私をおぶる。

細い彼に背負わせるなんて、と思いながらも血液の足りない頭ではあまり思考が働かなかった。





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とこ(プロフ) - こゆきさん» 嬉しいです、ありがとうございます!遅くなり申し訳ないです、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 11時) (レス) @page50 id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ばななさん» わざわざログインして頂き、嬉しいです、!ありがとうございます。遅くなりましたが、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます、お待たせしてすみませんでした、。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 続編待ってます… (2022年8月6日 23時) (レス) @page50 id: b05dbfc063 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - めちゃくちゃ面白い!!!普通にハマったw (2022年4月27日 17時) (レス) @page50 id: 405c20d148 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とこ | 作成日時:2021年6月6日 17時

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