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私達の生活リズムは普通の人と真逆である。吸血鬼は夜にしか出てこない。だから現に私達が起きるのも夕方だし、寝るのは朝だ。
でもここに連れてこられてからこの生活を強いられて、慣れているのでそこまで苦では無い。
夕方に起きたとしても一日の最初に顔を合わせる時はおはようと言う。別に決めた訳では無いのだけれど、いつもそう挨拶するからそれが当たり前になっている。
ご飯を食べ終わると次のご飯まで自由時間となる。
私達は普通の警察とは違って役目は命を懸けて闘うこと、それだけだ。吸血鬼が出ない限りは基本自由時間である。
寝足り無いのなら寝ればいいし、鍛錬したいのなら鍛錬室へ行けば良い。本を読みたければ書庫もあるし、映画やゲームなどもある。本当に言葉通り自由に過ごせる。
ま、今日死ぬかもしれないんだし、もっと対価あっても足りないくらいだけどね。
なんなら変なクスリまで打ち込んでくれてる訳だし、こんな生活じゃ全然足りない。もっと贅沢させろとすら思う。
贅沢したいかと聞かれれば別にしたくないからこの生活で良いのだけれど。
今日も鍛錬する為に鍛錬室に来ている。まずは寝起きの身体を伸ばした。
報告会が終わってすぐセンラは部屋に戻った。練習相手になって貰おうと思ったのに逃げやがって、と此処には居ない彼に心の中で不満を述べる。
準備運動も終わり、鍛錬室の壁にあるボタンを弄る。すると目の前に何体か現れるホログラム。この鍛錬室では今迄の吸血鬼の攻撃パターンや動き方などをプログラムされているホロを出すことが出来る。それ相手に練習するということだ。
ホロだから実際に触れることは出来ないがここに置いてある専用のゴム製の剣や銃を使ってホロに当たれば、ホロは消える。勿論私が一本取られてもそこで終わる。
この銃は先端から信号が飛ぶようになっていて、当たったか当たってないかは機械が判断してくれる仕様だ。
30分間倒し続けてホロが消える。
時間設定するとその時間になれば勝手に消えるので、今回は取り敢えず30分に設定していた。
『ふぅ、』
「お疲れ、」
振り返らずとも誰の声かなんてすぐ分かる。もっと言えばホロを相手にしていた残り3分くらいのところでここに入って来たのにも気が付いていた。五感が鈍かった頃をあまりもう覚えていないので、これが凄いことだとは思わない。私達にとって普通だ。
『うらたさん。』
彼は正真正銘、努力の人間である。
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とこ(プロフ) - 七星さん» そんな風に言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます！続編もよろしくお願いします (2021年6月6日 17時) (
レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - Haoto-ハオトさん» ありがとうございます！嬉しい限りです、 (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - 瑠海那さん» ありがとうございます、続編もよろしくお願いします！ (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
七星 - 久々にこんなに面白い話に出会いました…!!!!!ゆっくりでも良いので続編お待ちしております。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: f91053f6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haoto-ハオト(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！続編も頑張ってください！！応援します！！ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 17268be681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とこ | 作成日時：2020年6月7日 20時
