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吸血鬼化が解けた瞬間、違和感があった爪や耳、歯が元に戻っていった。
本当に不思議だ、
一体どんな原理で吸血鬼化なんてことが可能になっているのだろうか。まあ、元々人体実験が成功している時点で原理なんてモノ、到底私には理解できないのだろうけれど。
うらたさんに続いて出てきた赤髪の彼の元へと近寄る。
『坂田、どうだった？』
「自分でも、よー分からん。クスリ身体に入れた時はグワーッてなって苦しかったけど、それ超えたらいつもと何ら変わらんで？」
『、、ぐわーって、』
よく分からない擬音を使われて、ハハ、と乾いた笑いが零れる。
遅れて出てきたまふは、顔を伏せて居てお世辞にも元気には見えない。成功したと言うのにどうしてマイナスオーラを放っているのだろうか。
声を掛けようとしたが、特別扱い云々で気まずかったのを思い出す。思い出して、より気まずい感情が湧き上がってくる。
、、、まあいっか、いつまでも気まずいままで居たい訳無いし、至って普通に声を掛けよう。
普通に、うん。
『ど、どうだった？適合しちゃうなんていいなー、羨ましいよー』
冷や汗がダラダラと止まらない。不自然な笑顔で彼に話しかける。
目が合うと同時に、哀しそうな表情になる彼にギョッとする。
『え、どうしたの？』
「、、ううん、何でもない。」
いやいや、どっからどう見ても何かあるに決まってるだろ。
そう思いながらも、彼は聞いて欲しく無さそうなので、これ以上言及することは辞めた。
さっきは凄く辛そうだったし、坂田も最初は苦しかったと言っていた。一口に適合したと言っても、その代償に一口では言えない苦しさがあったのかもしれない。
「よし、じゃあ志麻さん、センラさん、Aの3人は中に入って。さっきの3人と同じような感じで同時にやってね」
隊長の言葉を聞き、心臓が速く脈を打つのが分かった。手に注射器を握り、志麻とセンラの後に続くような形で私も檻の中に足を運ぶ。
注射器の中で揺れている透明の液体が、
酷く禍々しいモノに見えた。
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とこ(プロフ) - 七星さん» そんな風に言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます！続編もよろしくお願いします (2021年6月6日 17時) (
レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - Haoto-ハオトさん» ありがとうございます！嬉しい限りです、 (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - 瑠海那さん» ありがとうございます、続編もよろしくお願いします！ (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
七星 - 久々にこんなに面白い話に出会いました…!!!!!ゆっくりでも良いので続編お待ちしております。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: f91053f6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haoto-ハオト(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！続編も頑張ってください！！応援します！！ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 17268be681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とこ | 作成日時：2020年6月7日 20時
