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長かった一時間が過ぎて地下室へと足を進める。
階段を降りると既に他の人達は集まっていたようで、私が最後だった。少し駆け足でセンラの横に立てば隊長が口を開く。
「よし、全員揃ったな。じゃ、まず新人の紹介するから。」
隊長の横に立っている人に自然と皆の視線が集まる。パッと見 私達と同年代の様だ。同い歳くらいの人が今更入ってくるとは思えないけれど何か訳ありなのだろうか、と考えながらも新しい仲間にわくわくする。
「どうも、天月って言います。」
天月と名乗る彼とパチリと目が合い、ニコッと笑顔を向けられる。なんだ？と思いながら私も一応笑顔を返した。
「天月は俺達と違って孤児じゃない。VSTを志望して配属が決定した異例のケースだ。勿論クスリにも適合済みだし、既に吸血鬼化も習得してる。ま、簡単に言えば超優等生ってとこかな。」
自分から志望して此処に来るなんてとんだ変人が来たな、。何でこんな死にに行くような部隊を志望するのだろうか。
それにしても既に隊長レベルなのは何だか悔しい所ではあるが、素直に凄い。練習相手に持ってこいの新人が来たなと思った。
「なんかアイツめちゃめちゃAのこと見とらん？」
隣のセンラが口元に手を添えながら小さい声で話してくる。私達は聴覚が良いのだから天月くんに聞こえていても可笑しくないが、そんなこと気にしてられない程に視線を飛ばされているのだから仕方ない。相変わらずニコニコしている彼に顔が引きつる。
『私もよく分からない、、。』
私はセンラの方を見ずに天月くんを見つめながら小さくそう零す。
その時、天月くんが私の方へと近付いて来るからセンラと顔を見合わせ、やっぱり聞こえてたのでは？？と少しあたふたする。
私の目の前で足を止めた彼はニッコリと笑った。
「会いたかったよA。」
開いた口が塞がらないとは正にこのことで、ぽかんとしてしまう。
隣ではセンラが知り合いだったん？！とか言っているが全くもって知り合いではない。必死に記憶を辿るが孤児院で会った人以外と関わりがあるとは思えない。
天月くんは孤児院出身じゃないと隊長が言っていたし、警察の人でも無いのに何で私のことを知っているのだろうか。
ニコニコ笑う彼とは違って私は苦笑いを浮かべることしか出来なかった。
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とこ(プロフ) - 七星さん» そんな風に言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます！続編もよろしくお願いします (2021年6月6日 17時) (
レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - Haoto-ハオトさん» ありがとうございます！嬉しい限りです、 (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - 瑠海那さん» ありがとうございます、続編もよろしくお願いします！ (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
七星 - 久々にこんなに面白い話に出会いました…!!!!!ゆっくりでも良いので続編お待ちしております。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: f91053f6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haoto-ハオト(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！続編も頑張ってください！！応援します！！ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 17268be681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とこ | 作成日時：2020年6月7日 20時
