▼新人 ページ37
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あれから何時間経ったのか分からない。
ひたすらホロ相手に闘い、流石に疲れたので救護室へと向かっていた。
出動命令は今のところ無い。吸血鬼達もかなりの怪我を負ったと聞いているしすぐには出てこないのかもしれない。
もしかしたら戦闘好きな彼奴等は敢えて こっちが復活してから現れるつもりなのかも、とか考えていたら目的地に着いていた。
控えめに目の前の扉を開けるとそこには隊長しか居なかった。
扉を開ける音に気付いた彼が此方に顔を向け微笑む。相変わらず痛々しい身体ではあるが、いつもの隊長に此方までつい頬が緩む。
「鍛錬お疲れ様。」
『隊長こそ吸血鬼との戦闘、お疲れ様でした。』
「結局一匹も殺れてないけどねー、」
『皆生きて帰ってこれただけで充分ですよ。』
そのままベッド脇の椅子に腰を下ろし、暫く他愛も無い会話をした。
たった一日話していなかっただけなのに何だか懐かしく感じて安心を覚えた。
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あの後、救護室を出ると廊下に立っていたセンラに連れられて坂田のいる救護室3にやって来た。
中に入ってみると志麻の姿もあり、「おー！やっと来たか！」と怪我しているのか疑うくらいの元気な声を上げる坂田。何事だと思いながらも椅子に座る。
それを見た坂田が顔の横に手を添えて内緒話するみたいに小さい声で話し出したのを見て、私達三人も耳を近付ける。
「ここだけの話なんやけどな？新人が来るらしいねん、」
「は？」
「それほんまなん？」
正直VSTに新人が来るということは今まで無かった。と言うのも孤児院出身である私達が此処に来てから死人が出たりとかも無かったし、ほぼ多くの孤児達はクスリに適合せず死んでしまった。
当時の孤児達は全国各地から警察に集められていたし、残りがいるとは考えにくい。新たにクスリに適合した孤児だとしたらまだ幼い子だろうし、いきなり戦闘要員として此処に来るだろうか、？
疑問ばかりが浮かんで来る。
「うらさんとそらるさんが話しとるの聞いたんよ。せやからほんまやと思うで。」
『坂田、、それ盗み聞き、、、』
「なんでもええやろ！有力情報なんやから！」
「バレたらうらたんに怒られるで坂田」
「お前等も今聞いたんやから共犯やで！！」
ワーワー話している坂田に苦笑いを浮かべることしか出来なかった。
でも坂田の言うことが本当なら、新しい仲間が増えると言うことになる。
少し心が踊った。
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とこ(プロフ) - 七星さん» そんな風に言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます！続編もよろしくお願いします (2021年6月6日 17時) (
レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - Haoto-ハオトさん» ありがとうございます！嬉しい限りです、 (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - 瑠海那さん» ありがとうございます、続編もよろしくお願いします！ (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
七星 - 久々にこんなに面白い話に出会いました…!!!!!ゆっくりでも良いので続編お待ちしております。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: f91053f6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haoto-ハオト(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！続編も頑張ってください！！応援します！！ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 17268be681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とこ | 作成日時：2020年6月7日 20時
