・ ページ23
・
そらるside
正直まふまふを連れて来ていいのか迷った。上には出来れば彼は外して欲しいと伝えたのだが吸血鬼のレベルが跳ね上がってる今、無理だと断られた。
遅れて来た彼は複雑な表情を浮かべていて、A絡みであることはここにいる3人ともすぐに分かった。
「分かってると思うけどそんな顔してるなら置いてくぞ。」
まふまふは俺と目を合わせて、直ぐに視線を下に落とした。
やっぱり置いてく方がいいかな、。
数秒後、再び視線を上げた彼の瞳から複雑さは消えていた。彼の中でオンオフをしっかりと切り替えたのだろう。
「よし、大丈夫そうだな。行くぞ。」
現場に到着するが吸血鬼の姿は見当たらず、あるのは血溜まりが広がっている死体のみ。
血が抜かれていないことから吸血鬼の仕業では無いのではと一瞬思ったが、よく見ると首筋に噛み跡がある。
「これ完全に俺等が血の匂いを辿って来ることを分かってて、わざと置いてありますよね。」
うらたくんの言う通りだ。普通に血が欲しいのなら飲めばいい。なのにそうしていないと言うことはこの大量の血で俺等を
そして吸血鬼の仕業だと教えるかのように付けられている噛み跡。それを教える為だけに跡を付けたのだろう。
自分達が生きる為に殺すならまだ分かる。だがこの人は俺達を誘き寄せる道具として殺されたのだ。
「そうだね、でもここで殺されてるし吸血鬼が居たことは確かだ。それかまだ近くに居て隙を狙っているのか。」
その時、後ろから気配を感じ4人とも武器を構えながら振り返る。
そこには前にも見かけたことがある赤髪と情報通りのピンク髪が居た。
いつの間にこんな近くに？瞬間移動が出来るのか？
「残念、その推理どれも不正解。正解は、いきなり近くに吸血鬼が居たらどんな反応するか見てみたかった。でしたー。」
成程、気配を消して近付き、わざと近くで気配を出したんだ。そのまま攻撃することも出来たのにそれをせず、わざわざ存在を教えるなんて、。俺等で遊んでやがる。
「なァ、そのあらきの回りくどいやり方俺マジ嫌い。最初から圧かければ瞬殺出来んじゃん。」
「nqrseは分かってないなー、一瞬で勝っちゃったらつまんないだろ。」
完全に舐められている。おまけに此奴等にとって戦闘は暇潰しの遊びやゲームみたいなモノなのだろう。
さて、どう仕掛けるか、。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 466人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とこ(プロフ) - 七星さん» そんな風に言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます！続編もよろしくお願いします (2021年6月6日 17時) (
レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - Haoto-ハオトさん» ありがとうございます！嬉しい限りです、 (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - 瑠海那さん» ありがとうございます、続編もよろしくお願いします！ (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
七星 - 久々にこんなに面白い話に出会いました…!!!!!ゆっくりでも良いので続編お待ちしております。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: f91053f6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haoto-ハオト(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！続編も頑張ってください！！応援します！！ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 17268be681 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とこ | 作成日時：2020年6月7日 20時
